医師監修について:当院ウェブサイト(ホームページ)コンテンツは当院の美容皮膚科医、日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、アラガン・ジャパン社ボトックス注入指導医など様々な分野の専門医師による監修のもと運営しております。
レーザー脱毛施術にとって日焼けは大敵です。夏のレジャーシーズンになるとツルスベお肌の需要は高まりますが、脱毛施術を考えた場合には施術前の日焼けは避けなければなりません。また、施術後も皮膚のバリア機能が弱まっているため直ぐに海やプールに出かけるというわけにはいきません。
施術期間中に強く日差しを浴びてしまうと、最悪脱毛施術が受けられない…なんてことも起こり得ますので、どのように対策すべきなのかについてご紹介いたします。
脱毛施術で日焼けがダメな理由
脱毛施術では日焼けがNGとされますが、脱毛初心者の場合にはこの理由をあまりご存じないと思います。少し専門的な話になりますが、改めて脱毛のメカニズムについて簡単に解説いたします。
レーザー光は「黒いメラニン色素」のみに反応
脱毛施術で使用されるレーザー光は、ムダ毛の中に含まれている「メラニン色素」を介して熱エネルギーを届けます。「黒いメラニン色素」のみに反応するという性質がレーザー光に備わっているため、他の皮膚組織を傷つけることなくムダ毛のみに熱エネルギーを吸収させることができるのです。
日焼けは皮膚内部にメラニン色素を増やしてしまう
強い日差しを長時間浴びてお肌が日焼けしてしまうと、皮膚の中にメラニン色素が増えてしまいます。これは紫外線からお肌をガードしようとする身体の正常な働きですが、施術の際に皮膚内部にメラニン色素が多く存在していると、レーザー光の熱がムダ毛だけでなく皮膚そのものにも吸収されてしまいます。
施術できなくなるのは、熱傷リスクを回避するため
医療脱毛で使用されるレーザー光の出力は非常に強力です。日焼けの影響でメラニン色素が増えているお肌にレーザー光を照射すると、容易に熱傷(やけど)を帯びてしまいます。脱毛施術を実施する際には、予めこのようなリスクをクリアしなければなりませんので、一定以上日焼けが認められる黒いお肌の場合には脱毛施術を見合わせるのが通常です。
日焼け回避は施術のどれくらい前から意識すべき?
1ヶ月は空白期間を設けてください
日焼け後にお肌の状態が落ち着くまでには概ね1ヶ月程度かかります。これはお肌のターンオーバー周期がこの程度のサイクルになっているためです。これに沿う形で、当院は目安として「日焼け後は1ヶ月の空白期間を空けて脱毛施術にお越しください」とご案内しています。
年齢と共に新陳代謝は衰えるので要注意…
「日焼けしてから1ヶ月経過していれば間違いなく脱毛施術が受けられる」というわけではありません。特に30代40代と年齢が増すごとに新陳代謝の機能は衰えていきます。あくまでも1ヶ月程度は目安に過ぎず、年齢や肌体質に応じて柔軟に対応するということでお願いします。
30代40代になって積極的に日焼けする女性はあまりおられないとは思いますが、年齢と共に日焼けは脱毛施術に強く影響していきますので、「何ヶ月前」という数値よりも常に日焼けを避けるように心がけていただく方がご安心いただけます。
施術後はどれくらいの空白期間が必要??
3週間程度の空白期間を設けてください
脱毛施術後は強力な熱エネルギーの影響を受けてお肌のバリア機能が一定程度衰えてしまいます。内部に残った熱がお肌を乾燥させてしまうことから、保湿によってお肌をフォローしていく必要がございます。 特別な保湿クリームなどは必要ございませんが、いつも以上にお肌がかさつきやすい状態が続きますので「入念な保湿」をお願いします。
脱毛施術後に夏のレジャーを計画しているということであれば、「概ね3週間程度空白期間」を設けてください。 これは、2週間程度を術後ケアの大切な期間と位置づけ、プラス1週間を通常復帰までの猶予期間と考えた上での数値です。この程度の空白期間を設定していただけますと、仮に脱毛施術後に海に出かけるような場合でも「強力な日焼け止めクリーム」等で直接的な影響を回避できます。
脱毛期間中は常にUVケアを心がけて!
ここまでにお伝えした日焼けに関する注意事項のポイントを「施術時期」によってまとめると以下のようになります。
強い日焼けを回避したい期間
施術前…1ヶ月(≒お肌のターンオーバーに必要な期間)
施術後…3週間(≒入念な術後ケアに2週間+通常復帰に向けて1週間)
上記を見ると、この期間を外せば日焼けが問題ないように映るかもしれませんが、これはもちろんそのような意味ではありません。当院としましては、概ね1年程度の脱毛施術期間中は常に入念な保湿とUVケアを意識していただきたいという立場です。
一般的な施術期間とは?
一般的には、同部位で5回~6回程度レーザー照射していただくことで持続的にムダ毛が生えてこない状態を目指していただいております。「毛周期(もうしゅうき)」と呼ばれる毛の生え替わり周期に沿うような形で2~3ヶ月毎に同部位施術を実施するのが基本ですので、脱毛施術がスタートしてから確かな効果が得られるまでの「脱毛期間」は一般的に1年程度必要になります。
部位や毛量によっては1年半程度必要になるケースもありますので、脱毛完了までの道のりを考えると脱毛施術は早めに取り掛かった方が良いと言えますね。
意外に難しい!?施術予約と夏のお出かけバカンス調整
8月1日に海に行く場合…
既に脱毛施術期間中にある人が、仮に8月1日に海に行くということであれば、3週間前の7月10日頃までには施術を済ませておいた方が良いということになります。 これに沿って、7月10日頃に施術を受けたいということであれば、1ヶ月前の6月10日以降には日焼け跡が残ることがないように強くUVケアを心がけていなければなりません。
実際に8月1日に海に行った後は?
また、8月1日にビーチに出かけて少なからず「日焼け跡」を残してしまう可能性があるのであれば、次回施術は早くても1ヶ月後の9月1日以降でなければなりません。前回施術を7月10日頃に設定していた場合は2ヶ月後で9月10日頃ということになりますが、余裕を持って7月1日に施術を終えている場合は、9月1日がちょうど2ヶ月後ということになりますよね。
もっと余裕を持って施術日を前に入れていた場合は、次回に入れるべき施術日「2~3ヶ月後」の調整幅が狭くなってしまいます。 このようなことで、脱毛施術期間を縫ってうまく夏のお出かけプランを立てることは決して容易なことではありません。
「事後コントロール」よりも「事前準備」がかなり重要
施術期間は概ね2~3ヶ月ごとですので、2ヶ月のスパンが部分的に3ヶ月になることはそんなに問題ありません。つまり、レジャーの後に次回施術を後ろにズラすことはあまり影響ないと考えられます。 ところが、レジャーの前の3週間くらい前までに脱毛施術を終えておくことは、事後調整に比べてコントロールがしにくいものです。
当院は全て予約制になっていますので、予約を押さえるのが遅れた場合、推奨期日である3週間前までに施術が受けられないといった可能性も出てきます。 3週間前までに施術を終えられなかった場合は「施術をしないまま海に行く」というケースが想定されますが、その時の日焼けの影響で更に1ヶ月程度の空白期間が必要になってしまいますよね。
このようなことで「遅くても3ヶ月後には次の脱毛施術を受けるべき」という状況にもかかわらず、バカンスとの調整のために3ヶ月以上施術期間が空いてしまう可能性もあるのです。 2~3ヶ月ごとの施術期間は毛の生え替わりサイクルである「毛周期」に沿ったものですので、事前準備が遅くなった場合、本来あるべき「脱毛効果」が損なわれるようなことも起こるのです。
夏にお出かけできないじゃん…(汗)を避けるための作戦
「ツルスベお肌で海に行きたいから脱毛施術を受けるのに、海に行けなくなったら意味ないじゃん?」とお感じの方もおられるかもしれません。基本的には、上述したように「うまく施術スケジュールを立てていただく」というのが対策になりますが、時にコントロールが効かないケースも考えられます。 この時に取れる当院の秘策をご紹介します。
「日焼けしてしまったお肌」でも施術が受けられる状況とは?
実は日焼けしたお肌にも対応できるレーザー脱毛器がございます。このため、当院のようにレーザー脱毛器が複数機種導入されている医療機関をお選びいただくことが重要です。
日焼けに強いレーザー脱毛器を選択(YAGレーザー)
脱毛のメカニズムとして「メラニン色素への吸収」をご案内しましたが、実はレーザー脱毛器は機種によってレーザーの性質が少なからず異なっています。日本で一番導入率の高い「ジェントルレーズプロ(ロングパルス・アレキサンドライトレーザー)」は、正に「メラニン色素」にレーザーを吸収させることに特化した脱毛器です。
当院には、上図左の「ジェントルレーズプロ(ロングパルス・アレキサンドライトレーザー)」の他に、上図右の「YAGレーザー」と呼ばれる脱毛器も導入されています。こちらはメラニン色素への反応具合が比較的緩やかなものとなっており、アレキサンドライトレーザーと比較して皮膚の深い位置にまでレーザー光が届くという特徴もございます。
毛根が深い位置にあるVIOやワキ脱毛、またお肌が褐色寄りに近い患者さまの場合には、このような「YAGレーザー」を用いて脱毛施術の適性を調整することがございます。
YAGレーザーを使用できるかはスケジュール次第(ご相談を)
当院の場合、先々の脱毛施術のスケジュールが組まれている関係上、患者さまのご要望に合わせてレーザー脱毛器をお取替えできるわけではございません。それでも、「少し日焼けしてしまったかもしれない…」という事情をご予約の際にお話しいただければ、場合により「機種を取り換えて施術する」という形で調整できるケースもございます。
基本的には自己責任でスケジュール管理していただき、もしもの場合にはこのようなご事情も直接お電話にてご相談ください。極力患者さまのお肌環境に合わせた施術を調整させていただきます。
施術スケジュールを含め、疑問点は「無料カウンセリング」で
脱毛施術を受けたことのない患者さまの場合、脱毛スケジュールの管理と言われてもピンとこないと思います。「毛周期って何?」という可能性もございますし、「え!?脱毛施術ってそんなに施術期間が必要なの??」など、色々な疑問があると思います。
このような脱毛施術に関する疑問点は「無料カウンセリング」でご説明させていただきます。夏のバカンスに向けて脱毛施術を検討し始めたという場合は、どうぞ一度「無料カウンセリング」にいらしてください。お電話もしくはメールフォームからご予約いただけますので、どうぞお気軽にご利用いただければと思います。