ジュエルクリニック恵比寿

増加する脱毛サロンの契約リスク 正しい知識と対処法

医師監修について:当院ウェブサイト(ホームページ)コンテンツは当院の美容皮膚科医、日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、アラガン・ジャパン社ボトックス注入指導医など様々な分野の専門医師による監修のもと運営しております。

「エタラビ」という美容脱毛サロンが2017年4月に倒産という事態に陥りました。エステサロンではこれまでも数多くのトラブルが報告されていますが、改めて今回のことでエステ脱毛の問題点が浮き彫りになったように思います。当コラムをご覧いただき、脱毛サービスを受ける際の注意点をご確認ください。

脱毛サロン「エタラビ」の倒産経緯

脱毛サロンの「エターナルラビリンス(エタラビ)」がなぜ破産という事態に陥ったのかを知っておくことは、同種の美容脱毛サービスを受ける際に「お金を払ったのにサービスが受けられなくなる」といった事態や、「倒産した結果、返金請求に応じてもらえない」といった事態に陥ってしまうことを避ける上で非常に重要なポイントです。

既に倒産が確定しているものですので、ここでは名前を伏せずに「エターナルラビリンス」の破産までの状況を簡単にまとめてみたいと思います。

まず、2016年8月に消費者庁より「業務停止命令」が出されている

突然何の前触れもなく破産手続きに入ったということではなく、破産に至る半年ほど前の2016年8月の段階で「消費者庁」より一部業務停止命令が出されていました。この命令が出された経緯は、エターナルラビリンスにおいて次のような不適切な運営体制があったためだと言われています。

業務停止命令を受けることになった理由

  • 一括払いの金額について取り上げ、月単価の月額負担額を計算し、その金額を基に「月単位契約」であるような見せかけの広告を行なっていたが、実際にはその金額で月額契約しようとすると、一括払い契約が案内された。
  • 申し込みに有効期限があるような広告表示で「お得感」をあおっていたが、実際には有効期限は順次延びていくようなものだった。
  • クーリングオフにスムーズに応じない&返金の遅延などの不誠実な対応があった。

このような実態の中で、エタラビを利用していた会員からの苦情が消費者庁に多く寄せられ、エタラビに対し一部業務停止の処置を施すということになったようです。

業務停止の内容と期間

消費者庁から出された業務停止命令は上記のようなもので、この間も既存顧客に対するサービス提供(脱毛施術など)は継続されていました。ただし、この業務制限を受けて新規顧客が確保できなくなったため、事業継続は徐々に困難になっていき、最終的に2017年4月に破産手続きという結論に至ったようです。

・広告などで新規顧客の勧誘を行なうことの禁止
・新規顧客の申し込みを受け付けたり、実際に契約することの禁止
※2016年8月25日~2017年5月24日の間

系列の「ラットタット」も共倒れ

エタラビの運営元の「株式会社グロワール・ブリエ東京」は、「ミスプレミアム株式会社」という子会社を持っており、全身脱毛専門の「ラットタット」についてはこの子会社によって運営されていました。このため「エタラビ」の倒産によって「ラットタット」も共倒れという結果になっています。

支払い済みの顧客はどうなる?

「一般社団法人日本エステティック経営者会」からの支援もあって、支払い済の顧客に対しては脱毛施術の優遇処置が受けられるような支援の手が差し伸べられています(参照:エターナルラビリンス、ラットタットに関して会員の皆様へ)。

実は経営状態が悪化していった「エタラビ」に対しては、以前から脱毛サロン「ミュゼプラチナム」がスポンサー支援を行なっていたという背景事情があります。このため「一般社団法人日本エステティック経営者会」が間に入り、既に支払い済みのエタラビの顧客に対して、一定程度の費用負担で同質のサービスを「ミュゼプラチナム」内で受けられるようにするという流れになったようです。

ただし、「既に全額払っているにも関わらず、再度追加で料金を払わなければ脱毛施術が受けられない」という事実は、顧客にとって迷惑以外のなにものでもありません。なぜこのようなことになってしまったのかを突き詰めれば、消費者庁から業務停止命令が出されるような経営実態があったということに集約されます。

つまり、顧客に向けて誠実な対応を行なっている「信頼できる美容脱毛サービス」を選ぶことが何より大切ということになるでしょう。当院では、基本的にエステサロンなどの効果の薄い脱毛施術については、以前から極力お避けいただくべきとの判断をしています。具体的にどのようなことが問題なのか、脱毛サロンを利用する際のリスクとして次のものをご一読ください。

脱毛サロンの問題点の整理

脱毛効果が低いため、激安を謳わなければ顧客確保が難しい

強引な営業や勧誘などを実施せざるを得ない事情がある

電車の吊り下げ広告などにも見られるように、エステサロンの部分的な脱毛施術の相場は数百円程度というのが一般的になりつつあります。なぜここまで安い料金で施術を提供できるのかと言うと、「脱毛効果では勝負ができないため、お手軽さを売りに広告を打たざるを得ない」という実情があるためでしょう。

脱毛効果が低くても、美容院に通うような感覚で一時的な処置を施してもらう場所として利用できるのであればまだメリットもあるのですが、数百円の脱毛施術だけを受け入れていてはエステサロンが経営できるはずもありません。

このため美容関連の化粧品などの営業や、別のプランへの執拗な勧誘も当然行なわれていきます。このような中で、不信感などが募り苦情が多く報告されていくという構図ができあがっていくと考えられます。

安全面の問題点

医療従事者の施術でないため、熱症などの皮膚トラブルリスクが大きくなる

当サイトのコラム内で何度かご紹介していますが、エステサロンの脱毛施術担当者は、脱毛機器の取り扱い研修を終えているだけのエステティシャンという人たちに過ぎません。

1年前まで美容業界とは全く関係のない学部の大学に通っていたようなケースもしばしばです。 エステティシャンの資格というものも存在していますが、全てのエステティシャンが皮膚や美容の専門的な知識を正しく身につけているという保証はどこにもありません。

このため、ただ良い印象を抱いたからといって貴女の大切なお肌をその方に任せていいかどうかは別問題として考える必要があります。

万が一の緊急体制が確立されていない

医療機関と提携しているエステサロンなども一部存在していますが、たとえば施術中に何か緊急のトラブルが生じた際、そのエステティシャンは目の前のお客様に医療処置を講じる術がありません。

このためトラブルが生じないように予め脱毛機器の光出力レベルが法的に規定されているわけですが、少しでも高い効果を狙ってギリギリの出力レベルで施術を実施せざるを得ない場合も想定されます。このようなことで脱毛サロンのトラブル報告は非常に多くなっていきます。

安いようで高くつくカラクリ

半永久的に脱毛施術を受け続けると、結局は割高になる

医療脱毛とエステ脱毛の料金体系を並べて、数値だけで単純に施術コストを比較していくと、まず間違いなくエステ脱毛の方が安くなるはずです。ただし、その比較には「時間軸」という概念が取り除かれていることを忘れてはなりません。

つまり、エステクリニックの脱毛施術は「施術回数の面で半永久的な施術」が継続していくサービスです。一方、医療脱毛の脱毛施術は「効果の面で半永久的な脱毛が実現できる終わりのある施術」という違いがあります。

このため、施術効果ではなく施術自体の継続性に焦点を当てて考えると、エステ脱毛では「細かな料金の積み重ねが生じ、結果的に多額の費用負担に至ってしまう」ということになります。これにプラスアルファで各種アイテムの営業なども加わりますので、非常にタチが悪いと言わざるを得ません。

信頼できる脱毛サービスは医療脱毛で!

医療脱毛は、非常に効果の高い脱毛施術が魅力

ジュエルクリニック恵比寿は、渋谷区の恵比寿で「美容皮膚科」という診療科目を掲げた医療機関です。非常に脱毛効果の高い「医療用レーザー脱毛器」を複数導入し、患者さまの肌質・毛質・体質に合わせて最適な脱毛施術をご提供しています。

概ね 2~3ヶ月毎に同部位への脱毛施術を総合的に5回~6回程度お受けいただくことで、1年~1年半程度というスパンの中で「お手入れの必要を感じさせない状態」を目指していただけます。エステサロンのように際限なく費用が積み重なっていくものではございませんので、ご納得いただいた上でご契約していただけます。

医療脱毛は、安全面で信頼できる医療機関が実施

ジュエルクリニック恵比寿は、医療機関ですので医師が常駐しています。また脱毛施術の担当者は、医師か看護師という国家資格を有した医療従事者に限られます。何かあった際には応急処置が行なえる知識技術を有していますので、万が一のトラブルの際にもご安心いただけます。

医療脱毛でも「賢いプラン選択」で高いコストパフォーマンスが実現

単発施術の料金に関しましては、医療脱毛の方がエステ脱毛よりも高い料金体系になっています。ですが、非常に効果の高い医療機器を導入していることや、その施術が自由診療の枠組みの中で行なわれるということから、一定程度の費用負担は求めざるを得ない実情もございます。

その中でもプラン選択を賢くお使いいただければ、脱毛効果に対する費用負担としては非常にお得な選択も可能となっていきます。

年間パスポートを利用した全身脱毛プラン

当院の場合であれば、たとえば12ヶ月間の長期期間「年間パスポート」の中で全身脱毛を割安でお受けいただけるようなプランがございます。部位ごとに単発で効果の高い医療脱毛をお受けいただく場合に比べ費用面で非常に大きなメリットをお感じいただけます。 その他にもお試し脱毛に最適な「ワキ脱毛プラン」などもございますので、詳しくはジュエルのキャンペーンについてのページをご確認ください。

医療脱毛でもクーリングオフが可能になるので安心

特定商取引法(特商法)が改正(2017年12月1日施行)

医療サービスは、これまで「特定商取引法」の対象外とされていました。このため、一般的に「クーリングオフ」と言われる契約後8日以内の解約を行なうことができませんでした。

トラブル報告の多い「エステサロンの美容サービス」については、医療行為でないことからこれまでもクーリングオフが可能でしたが、昨今では美容医療の分野でも「クーリングオフ」ができるようにすべきとの声も上がり、2017年12月から特定商取引法が改正されることになりました。

今回の改正を受け、これまでは医療サービスで実現できなかったクーリングオフも可能となりますので、患者さまとしては質の高い「医療脱毛サービス」について、さらに安心して利用できる環境が整ったということが言えます。

美容医療サービスでクーリングオフを適用できる具体的な条件

5万円を超える契約


1ヶ月を超える継続的な施術契約


美容を目的とした次の5つの医療サービス

  • ①脱毛、
  • ②ニキビ・しみ・入れ墨などの除去、
  • ③シワ・たるみの除去
  • ④脂肪溶解
  • ⑤歯の漂白

単発施術の料金に関しましては、医療脱毛の方がエステ脱毛よりも高い料金体系になっています。ですが、非常に効果の高い医療機器を導入していることや、その施術が自由診療の枠組みの中で行なわれるということから、一定程度の費用負担は求めざるを得ない実情もございます。

安心の「無料カウンセリング」からのスタート

元々当院は患者さまに施術リスクを十分にお伝えし、ご納得いただいた上で契約を交わすという「インフォームドコンセント」を厳守してまいりました。

このため、今回の特商法の改定が各患者さまに何か大きな変化をもたらすことは考えにくいということもございます。 それでも、無理に契約させられそうでカウンセリングに行くのが不安というような方がいらっしゃった場合には、一つの安心材料として背中を押してくれるものになるかもしれません。

当院は、開業当初より「無料カウンセリング」からの施術のご案内を継続しておりますので、脱毛施術について何か質問事項をお持ちの場合や、脱毛施術をご検討中の方に関しましては、直接お電話でご連絡いただくか、「無料カウンセリング予約フォーム」をご活用ください。

ジュエルクリニック恵比寿では、これからも患者さまの立場に立った安心できる医療サービスを追求していきます。渋谷近郊にお住まいの皆さまでムダ毛についてのお悩みをお持ちの場合は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。