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お肌の色素沈着はシミやくすみの原因になります。一度シミやくすみができてしまうと取り除くためにはかなりの時間と労力を費やします。脱毛施術を受ける場合にも、色素沈着は術中の「痛み」を強めてしまう可能性があり、キレイを作ることを妨げる一要因になります。色素沈着を起こしにくくするコツと、色素沈着しやすい部位へのレーザー脱毛施術について解説いたします。
色素沈着とは
色素沈着とは色素沈着とは、お肌を守るために分泌された「メラニン色素」がお肌のターンオーバーでも排出されずに残ってしまう症状です。
日焼けの際には、皮膚の表面部分にメラニン色素が並べられることで紫外線ダメージを抑制しますが、一定期間を経ると黒くなったお肌も元の色味に戻っていきます。これはお肌の「ターンオーバー」で、古い角質が皮膚の外へと押し上げられることによって起こります。
ところが、皮膚が日常的に細かなダメージを受けていたり、あまりにも長い時間強い日差しを浴びていたりすると、皮膚を保護するために「メラニン色素」が過剰に分泌されてしまい、お肌のターンオーバーでも排出しきれなくなります。また、若い頃はターンオーバー機能が活発で問題なかったものでも、年齢と共にこの機能も衰えて色素沈着を起こしやすくなっていきます。このため、強い日差しを長時間浴びないようにすることはもちろんのこと、皮膚が擦れる摩擦行為などにも配慮する必要があります。
「色素沈着」の予防 キレイを保つ5つの対策
色素沈着は女性がキレイを作るための妨げになるものですので、これを生じさせないような対策を立てることが大切です。色素沈着を呼び込まないために心がけたい習慣を5つご紹介いたしますので、ぜひ参考になさってください。
紫外線対策
色素沈着を避けるためには、何より「紫外線対策」が必要不可欠です。目に見えて物理的な接触がなくても、「日差し」には皮膚に悪影響となる「紫外線」が含まれています。長時間に渡り強い日差しを浴びていると「メラニン色素」が過剰生成されてしまい、必然的に色素沈着を起こす確率も高くなってしまいます。
このため、強い日差しに当たり続けない配慮をしたり、避けられない場合には「日焼け止め」や「UVクリーム」などをうまく活用し、紫外線ダメージを最小限のものに抑えられるような調整をしましょう。
紫外線を全く浴びなくても良いの??
一日中家の中にこもりきりで「紫外線」を全く浴びない状態というのも良くありません。これは「ビタミンD」が体内で合成されなくなってしまうためです。
一般的に必要だとされる日光浴は、夏の木陰で30分程度、冬であれば手や顔に1時間程度浴びれば十分だと言われています。逆に言うと、この基準をクリアーしていればそれ以上は無理に紫外線を浴びる必要はありませんので、これを踏まえて過剰な場合には紫外線対策を心がけるようにしましょう。
カミソリを使用したムダ毛処理のストップ
特に「カミソリ」を使ってムダ毛処理をしてしまいますと、お肌の角質層に細かな傷を作ってしまいます。目に見えないレベルの傷であってもお肌が保つべき水分量が失われやすくなりますので、お肌のバリア機能を落とすことにつながります。結果的に紫外線などの外部刺激に弱くなってしまい、それが色素沈着を生む確率を高めてしまいます。
ムダ毛対策も重要なテーマですので、ついついお手軽な「カミソリ」を手に取ってしまいがちですが、どうしても自己処理で対処せざるを得ないという場合には、「電気シェーバー」を使うことで肌ダメージを一定程度抑制することができます。「カミソリ」を常時使用することはお肌にとってのマイナス要因となりますので控えるようにしましょう。
ナイロンタオルなどで強く肌を擦ることの回避
お風呂で身体を洗う際に「ナイロンタオル」で強く擦ってしまうと、皮膚に必要以上の摩擦をもたらし、色素沈着を招く要因になってしまうことがあります。身体を洗う際は、柔らかなタオルを使用したり、極力手洗いにするなど「不要な刺激」を与えてしまわないように注意しましょう。
洗浄や保湿などのスキンケア
お肌のターンオーバーを正常に保つためには、肌環境を適切にケアしておくことが大切です。過剰に洗いすぎてしまうことは良くありませんが、汚れが溜まった状態が続くと正常なターンオーバーの妨げとなってしまいます。
また、保湿を怠ってしまうと皮膚が乾燥して外部刺激に弱くなってしまい、紫外線ダメージを受けやすい土壌ができあがってしまいます。このため、洗浄と保湿をバランスよく行ない、肌環境を快適に保てるように意識しましょう。
偏食、睡眠不足、ストレス環境の改善
偏った食生活や睡眠習慣、ストレスなどは一見「色素沈着」と何の関係もないように映ります。ところが、これらは「お肌のターンオーバー」や「ホルモンバランス」を乱してしまう要因になるため、結果的に色素沈着やシミ・くすみなどの肌トラブルに繋がります。無理なダイエットは極力控え、十分な睡眠が確保されるような生活を意識しましょう。
日常生活のストレスについては、仮に回避しづらいものであっても「趣味を作る」などして解消できるような対策を立てることが大切です。
「色素沈着した部位への脱毛施術」で知っておくべきこと
どれだけ対策を立てていても、色素沈着しやすい部位というものもございます。年齢やホルモンバランスなどの影響によっても、色素沈着しやすいケースがございます。
まず前提としてお伝えしたいのは、色素沈着したからと言って必ずしも「レーザー脱毛施術」が受けられないわけではありません。医師や看護師が適切にお肌の状態を把握し、肌の色味や状態に合わせてレーザーの出力を調整いたしますので、ほとんどのケースでは色素沈着があっても施術自体は可能です。
では、脱毛施術において「色素沈着」は“恐るるに足らぬもの”なのかと言えば、そうとも言えません。これは施術中の「痛み」を強めてしまうという影響があるからです。
脱毛施術は可能! ただし、「痛み」が強く出やすい
ワキ脱毛、VIO脱毛、乳輪周りの脱毛などは痛みやすい
具体的なところで言うと、ワキ脱毛やVIO脱毛、乳輪周りの脱毛などにおいては、どなたでも部位的な色素沈着が一定程度ございますので、やはり痛みが強く出てしまう可能性があります。
医療機関ですので、「表面麻酔」などで痛みを抑制することは可能ですが、このような影響がある点は抑えておいた方が良いでしょう。このことを踏まえると、たとえ腕や脚などの脱毛施術であっても、施術前に紫外線を強く浴びて「メラニン色素」を不用意に産出させてしまわないようにすることも大切だということになります。
場合により、レーザー脱毛器の種類を変えて対応!
お肌が生まれつき地黒の場合や、日焼け跡が少なからず残っている場合、もしくは色素沈着が強めに認められる場合においては、当院の場合「YAGレーザー」というレーザー脱毛器を用いるケースもあります。こちらのものは、レーザー光の波長が主力機器の「アレキサンドライトレーザー」のものとは異なっているため、お肌自体にメラニン色素が含まれていてもあまり気にせずに施術いただけるという特徴があります。
医療機関によっては、アレキサンドライトレーザーのみの導入となっているクリニックもございますので、色素沈着やお肌の色味に不安がある場合は、事前にどのようなレーザー脱毛器があるのかを確認しておくと良いでしょう。
参照)地黒の私はどうすれば…??色黒女性の医療脱毛
ゴールのあるレーザー脱毛施術でツルスベを♪
レーザー脱毛施術は、毛根組織を破壊する施術となっているため、術後の脱毛効果がしっかりと継続していきます。個人差はございますが、5~6回程度同部位施術をお受けいただければ、ほとんどの場合ツルスベの状態をお作りいただけます。
色素沈着の具合によって多少強めの痛みが生じるケースもございますが、しっかりと「ムダ毛処理からの解放」というゴールまでご案内することができますので、「弱い光で淡い脱毛効果」を提供するエステ脱毛とは決定的に異なっています。
随時無料カウンセリングを実施しておりますので、ムダ毛のお手入れについてお悩みをお持ちの場合はお気軽に当院までご相談ください。皆さまのお越しをお待ちしております。