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顔のレーザー脱毛施術を受ける時に気になるのが「シミ」や「ホクロ」の存在です。特に「ホクロ」の場合はレーザーを照射できないという不安をお持ちかもしれません。実際にはホクロに対してもレーザー照射できる場合が多く、シミと同様に「レーザー光が作用して目立ちにくくなる」といった効果が得られるケースもあります。お顔の医療脱毛を受ける時に気になる「シミ」と「ホクロ」について解説いたします。
「シミ」と「ホクロ」と「メラニン色素」
シミやホクロは、いずれも皮膚の中で生成される「メラニン色素」と関連性が強いものです。「メラニン色素」と言えば、レーザー脱毛器のレーザー光が反応するものとなりますので、まずは「シミ」と「ホクロ」の違いについて考えてみましょう。
シミの形成プロセス
シミは「メラニン色素の増殖」によって形成されてしまう場合が少なくありません。メラニン色素は、表皮の中の基底層にある「メラサイト」と呼ばれる色素細胞によって生み出されています。メラサイト自身は悪いものではなく、紫外線から皮膚を保護するためにメラニン色素を作り出します。
私たちが夏の海水浴などで「日焼け」するのは、実際にお肌がジュウジュウと音を立てて焼けているわけではなく、メラサイトによって生成されたメラニン色素が「表皮」の表面部分に並べられるために起こる現象です。これによって、皮膚が紫外線からのダメージを受けにくくなります。
ところが、長時間紫外線を浴びすぎていたりすると、メラニン色素が表皮の表面部分だけではなく皮膚の内部に溜まってしまうケースがあります。これがターンオーバーでも排出されなくなった状態を「色素沈着」と呼び、いわゆる「シミ」となって残ってしまうことになります。 「紫外線を浴びすぎないように…」と促される理由は、このようなシミが生まれるメカニズムと関係があるのです。
シミでも「肝斑」の場合はレーザー照射できない?
シミと一口に言っても、「色素沈着」とは別の「肝斑(カンパン)」と呼ばれるものもあります。肝斑は、顔のほほ骨あたりに左右対称にできるのが特徴で、女性が30代の後半くらいになったときにホルモンバランスの変化によってもたらされやすいものです。
肝斑は「メラニンの色素沈着」ではなく、「メラニンで炎症が起きているもの」となるため、紫外線だけでなく手で頬を叩くといった刺激でも悪化の可能性があります。このため、シミの中でも「肝斑」に該当するケースでは、その部位へのレーザー照射は見合わせなければなりません。
ただし、ほほ骨の付近のムダ毛が気になってレーザー照射するというケースは通常考えられませんので、直接的にお顔の脱毛施術に影響を及ぼすものではありません。肝斑を改善できるお薬(トラネキサム酸)などもございますので、こちらを服用しながらほほ骨付近を避けてお顔の脱毛施術を受けるのが良いと思います。
「ホクロ」と「シミ」の違いは??
シミと似ているようで違うのがホクロです。「ホクロ」はメラニン色素を産出するメラサイトが変化した「母斑細胞(ぼはんさいぼう)」と呼ばれる細胞の塊です。シミのように、「散らばったメラニン色素が沈着したもの」と言うよりは、「メラニン色素を産出するメラサイト自身がメラニン色素と一緒になって増殖してしまった状態のもの」です。
シミとホクロの違い
●シミ…メラサイトが生み出したメラニン色素が皮膚の中で散らばり色素沈着したもの
●ホクロ…メラサイトが変化した「母斑細胞」がメラニン色素と共に増殖して集まった状態のもの
ホクロの種類
ホクロができる時期については、生まれつきある先天性のものと後天性のものがあり、サイズについても小さなものから大きなものまであります。病理学的には次のように「皮膚のどの層にできているものなのか」によって3グループで分類します。
ホクロについての病理学的な3分類
1. 境界母斑…皮膚の浅い部分、表皮と真皮の境目あたりに母斑細胞が存在するもの
2. 複合内母斑…境界母斑(1)と、真皮内母斑(3)が混在しているもの
3. 真皮内母斑…真皮の深い部分、真皮に母斑細胞が存在するもの
ホクロが存在している場所(皮膚の層)については、時間と共に1→2→3のように深い層へ移っていくケースがあります。表面にある「境界母斑」ほど凹凸はなく、表皮から真皮へと移るほどに盛り上がりが出てくるという特徴があります。
「大きくて左右非対称のホクロ」はレーザーを見合わせる場合も!?
ホクロが小さなものについては悪性化するケースは稀ですが、巨大なホクロ(直径5mm以上のもの)についてはメラノーマと呼ばれる「悪性黒色腫」へと変化する可能性もあります。このような巨大なホクロに対しては、レーザー光の刺激がメラノーマ化を促してしまう可能性がありますので、医師の目で専門的に判断してレーザーの照射可否を決定するということになります。
医師がOKサインを出しているケースについては、ホクロもシミもレーザー光の力で徐々に目立たなくなるという効果が期待できますので、「ホクロがあるから照射できない…」と自己判断してしまわずにお気軽に「無料カウンセリング」などでご相談ください。
ホクロを残したい場合は??
ホクロはお顔の中でもサイズや場所によって、チャーミングに映るケースもあります。このような時にレーザー脱毛で見えにくくなってしまうのは残念ですよね。このように、「敢えて残しておきたいホクロ」や「性質的にレーザー照射しない方が良いホクロ」については、その部位にテープを貼ってマスキングすることでレーザー照射の影響を受けないように調整することもできます。
つまり、悪化リスクのない「ホクロ」や「シミ」でご希望がある場合についてはレーザー照射を実施し、悪化リスクのあるホクロやシミ、もしくは残しておきたいホクロなどについては除外して対応するということが可能ですので、このあたりも「顔脱毛」の安心材料にしていただければと思います。
シミやホクロにレーザー光を当てた場合の効果
医療用のレーザー脱毛器は、基本的に照射範囲の「メラニン色素」に限定的に吸収されていきます。ただし、ホクロ除去用のレーザーやフェイシャル用の光ではないため、あくまでも皮膚表皮の上層部「角質層」付近でのみ作用しているという特徴がございます。
特に「ホクロ」については、「角質層」よりも深い場所に位置していることも少なくないため、直ぐにホクロが薄くなるといった影響までは期待できません。シミについても、一回レーザー光を照射しただけで直ぐに薄くなるといった影響までは捉えられませんので、積極的にそこを目指して「顔脱毛」を考えると不満が残ることも考えられます。
あくまでも副次的効果として…
医療用レーザー脱毛器のレーザー光でシミやホクロが薄くなるレベルについては、あくまでも副次的な効果としてお考えください。「ホクロ」については、別途「CO2(炭酸ガス)レーザー」を使った施術がございますし、「シミ」や「そばかす」についてはより効果的な「フォトRF(オーロラ)」という美肌プランも存在します。
このような専門的な機器と比較した場合には、レーザー脱毛器がもたらす「シミ」や「ホクロ」への影響はやはり少なくなりますので、お悩みレベルに合わせて当院の「美肌プラン」などでご調整いただければと思います。
シミやホクロのご不安は「無料カウンセリング」で♪
レーザー脱毛施術を受ける際に、お顔にシミやホクロがある場合は、それがレーザー照射しても問題ないものなのかどうかが気になると思います。当院は、全ての患者さまに初回「無料カウンセリング」を実施しておりますので、このようなご不安や疑問点の解消にもお役立ていただけます。