ジュエルクリニック恵比寿

【意外と気になる】顔の産毛・ムダ毛のお手入れ方法

医師監修について:当院ウェブサイト(ホームページ)コンテンツは当院の美容皮膚科医、日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、アラガン・ジャパン社ボトックス注入指導医など様々な分野の専門医師による監修のもと運営しております。

鏡を見ていると、ふと「私の顔の毛って他の人より濃いような…」と思うことがあるかもしれません。「みんなほとんど処理しなくていい人ばっかりなのかな?」とお感じかもしれません。女性のお顔に生える毛は産毛なのでほとんと何もしていないという方がいる反面、薄く細いなりに口まわりにそこそこの産毛が生えてくるという方もおられます。毛の濃さによって適切な付き合い方がございますので、こちらのコラムをご参考になさってください。

顔の脱毛で意識しておきたいこと

女性の場合、お顔に生えている毛のほとんどは産毛(うぶげ)です。このため、脱毛施術については脱毛効果を出しにくいという点を予め十分に理解しておくことが大切です。これは脱毛のメカニズムの観点から説明できます。

産毛(うぶげ)が脱毛施術で効果を出しにくい理由

レーザー脱毛での脱毛プロセスはメカニズム上、次のようになっています。

該当部位にレーザー光を照射

メラニン色素がレーザー光を吸収

レーザー光が熱エネルギーとなる

発毛の司令塔「毛母細胞」を破壊

10日前後で毛が抜け落ち「持続的な脱毛」

上記プロセスをご覧いただければわかるように、レーザー光が熱エネルギーとなって毛根内に浸透するためには、その前提としてムダ毛に含まれるメラニン色素がレーザー光を吸収する必要があります。つまり、ムダ毛自体にそもそもメラニン色素が含まれていなければ、レーザー光を照射してもうまく毛根内に熱エネルギーを伝えられず、しっかりとした脱毛効果が得にくいということになります。

女性のお顔に生えているムダ毛は、ほとんどの場合無色透明に近い産毛になっているため、メラニン色素の含有率が極めて低い毛という特徴がございます。このため、細く弱々しい毛であるにもかかわらず、弱そうであればあるほど脱毛効果が得にくいといった逆転現象が起こってしまいます。

このようなことから、施術現場でレーザー光の出力を上げてみても、なかなかうまく脱毛効果が出せない場合も少なくありません。よって、徹底的にキレイにしたいと願う場合であっても、一概にお顔の脱毛施術を取り込めば良いということにはなりませんので注意を要します。

女性の顔の産毛の濃さは個人差が大きい

お顔の脱毛施術自体に意味がないのかと問われますと、決してそうだとは言えません。女性の顔の産毛の濃さは非常に個人差が出るものですので、特にお口まわりの産毛に関しては、薄いながらもある程度細く黒い毛が生えている場合もございます。

脱毛施術が効果的かを判断する際には、ぜひ無料カウンセリングを!

生えている産毛の濃さによっては脱毛施術が効果的に機能することも十分に考えられますので、患者さまの実際のお顔の毛の状態を見て判断していくことが必要です。ご自身ではなかなか相対的な基準が得られませんので、お顔の脱毛施術で悩んでおられる場合はぜひお気軽に無料カウンセリングにお越しください。

その際にはある程度産毛の濃さを目視して判断させていただく必要がございますので、最低限見えるレベルに生えた状態でお越しいただければと思います。マスクなどをうまくご活用いただき、数日程度伸ばした状態にしていただければ幸いです。

顔の産毛が薄い場合は電気シェーバーの方が良い場合も?

化粧ノリのUPやより美しい素肌を希望してお顔の脱毛施術を希望される女性も多くいらっしゃいますが、人によっては非常に産毛が薄い場合もございます。

既にお伝えしたように、レーザー脱毛器のレーザー光はメラニン色素に選別的に吸収されていく光の集まりですので、産毛に対してはあまり確かな効果が期待できません。 無理にお顔の脱毛施術をせずとも、場合により女性用の電気シェーバーなどを適切な方法で使用する方が良いケースもございます。

電気シェーバーをご選択になる際の注意点

女性のムダ毛処理用の家電製品には、毛をカットするものと引き抜くものとがございます。お顔に対する処置については、基本的にカットするシェーバータイプのもの(フェイス用のシェーバー)をお選びください。 スネなどをターゲットにした抜くタイプのものもございますが、これをお顔に使用してしまいますと毛穴を広げてしまい菌が入り込みやすくなってしまいます。

安易な使用は大きな皮膚トラブルに繋がりますので必ず女性用の電気シェーバーをお選びいただき、取扱説明書の中にお顔に対して使用することが推奨されているものをご選択いただければと思います。

お顔のムダ毛を電気シェーバーで処理する際のポイント(手順)

お顔の産毛を電気シェーバーでカットする際に意識していただきたい点は、自己処理する際の「前後の処置」を適切に行なうことです。

入浴時 or 蒸しタオルを使用

ムダ毛をカットする際は、毛穴が開いた状態がベストですので、理想的には入浴時が良いということになります。お出かけ前に気になってという場合は、蒸しタオルを使用する方法でもかまいません。

タオルを水で濡らしてしっかりと絞り、これをビニール袋に入れて電子レンジで1分ほど加熱すれば蒸しタオルができあがりますので、参考にしていただければと思います(取り出す際にはご注意ください)。

フェイス用シェービングクリームはマストアイテム

毛穴を広げて毛が柔らかくなっている状態にした後は、フェイス用のシェービングクリームを塗り込みましょう。そのまま刃を当ててしまうと、皮膚の角質層なども削り取ってしまいますので、クリームでガードする意味でも重要です。

カットする際は毛の流れに沿うこと

カットの際に毛の流れに逆らった剃り方をするよりは、毛の流れに逆らわない方がお肌へのダメージが抑えられます。このあたりは、各メーカーの取扱説明書などで案内が異なる場合もございますが、剃り上げることを重視するよりもお肌へのダメージを抑えることを重視すべきだというのが当院の考えです。

カットし終えた後は、しっかりと洗い流し保湿すること

シェービングクリームはお肌に残しておいて良いものではありません。キレイに洗い流せていないとそれが肌荒れの原因になってしまう可能性もございます。 入念に洗い流すかキレイに拭き取り、その後は化粧水などで直ぐにお肌を保湿してください。特に肌表面に毛がなくなった後は乾燥しやすくなりますので、たっぷりと保湿していただければと思います。

顔の毛の医療脱毛にはメリットもデメリットもあります

顔の医療脱毛を実施した際のメリットは、美肌効果や化粧ノリなどが考えられます。一方、産毛に対して処置したことによってかえって毛深くなってしまうといったリスクや一定期間の肌トラブルの可能性もございます。また、鼻下やお口まわりは痛みが出やすいケースも少なくありません。詳しくは、以下のコラムでご紹介していますので、顔脱毛についてご検討中の方はぜひこちらのものをご参考ください。

参照)顔の医療脱毛のメリットとデメリット

その他、顔脱毛に関わらず、医療脱毛全般についてのご相談は無料カウンセリングで承りますので、お気軽にご予約をお取りいただければと存じます。皆さまのお越しをお待ちしております。