全身医療脱毛で知っておくべき知識

各部位5回～6回程度のレーザー照射（1年～1年半ほどの所要期間が目安）

全身脱毛は、一度の施術で瞬間的に到達できるものではありません。一般的には「毛周期」と呼ばれる「毛の生えかわりタイミング」を念頭に、同部位に5回～6回程度のレーザー照射をする必要があります。これを念頭に入れると、全身脱毛を完了させるためには、おおよそ1年～1年半を要するということになります。

毛周期（もうしゅうき）のメカニズムとレーザー照射の関係

上図が「毛周期」と呼ばれるヘアサイクルです。「成長期」から「退行期」そして「休止期」へと3つのステージを巡り、再度「成長期」が訪れるという仕組みになっています。医療用レーザー脱毛器で届けるレーザーが効果的に毛乳頭に吸収されるのは、あくまでも「成長期」にある毛になりますので、今「退行期」や「休止期」にある毛については、再度「成長期」が巡ってきたタイミングでレーザー照射する必要があります。

この「毛周期」の一巡は、一般的に体毛では数ヶ月程度の歳月を要すると言われています。このため、当院では2・3カ月間毎に同部位にレーザー照射を行ない、今そのお肌の下にある毛がどのステージにあるかに関わらず、5回～6回程度で該当部位の全ての毛根の毛乳頭に効果を及ぼそうという施術方法を取っています。

このような毛のメカニズムがあるため、同部位に対する5回～6回の施術というのは、あくまでも2・3ヶ月毎のレーザー照射を想定したものとなり、全体的な所要期間が1年～1年半程度必要になってくるというわけです。もちろん、1年～1年半の間全く脱毛効果を感じないわけではなく、徐々にムダ毛が減っていく感覚を味わっていただけます。

それでも医療脱毛で「持続的に毛が生えてきにくい状態」に到達するまでには、通常1年～1年半程度必要になるとご理解ください。

当院では、一度のご来院で全身へのレーザー照射はしておりません

これを念頭に入れると、全身脱毛を完了させるためには、おおよそ1年～1年半を要するということになり昨今の医療用レーザー脱毛器では、一度に複数本の毛に対してレーザー照射が可能となっています。このため、従来の絶縁針脱毛と比較するとかなりスピーディーな処理が可能となってきました。照射スポットの大きい医療用レーザーや、蓄熱式レーザー脱毛器によりエステ脱毛と同じようなスピード感で医療脱毛を行う事も可能になってきました。それでも全身脱毛となると3時間～4時間の施術となります。

さらに、全身が「ごく軽度」の火傷状態になりますので、一回の施術を2時間までとして施術させていただいております。通院していただいている方々の身体の負担を第一に考えての事とご理解下さい。そのため、「今回はこの部位とこの部位」というような形で、いくつかのパーツに分けながら全身脱毛のプランを策定いたしますので、その案の中でスケジュールをご調整いただくことになります。

日常的な自己処理の手間からの解放

全身脱毛の施術が完了すると、脚や腕・手の甲や指先・ワキなど、女性として常日頃意識しておきたい部位についてお手入れの必要がなくなっていきます。日常的な手間が大幅に省けますので、余った時間を趣味に役立てるなど、新たなライフスタイルが広がっていきます。

肌荒れリスクが軽減（美白効果）

毛抜きやカミソリを使った自己処理を続けていると、毛が濃くなってしまったり、肌荒れトラブルなどが起こりやすくなります。また、毛が毛穴の中でちぎれてしまうこともあり、「埋没毛」や「埋もれ毛」と呼ばれる状態に陥ってしまう可能性もあります。全身脱毛に限らず医療脱毛では、毛の毛根組織を破壊し毛の生成機能を停止させることを狙った施術を実施します。

高出力のレーザー照射を受けた毛は、数日程度でするっと毛穴からキレイに抜け落ちていくという体験をしていただくことになります。毛穴に毛がない状態というのは、自己処理のような「お肌の表面上の誤魔化し」とは異なりますので、特に日中日の光にさらされた時などに、お肌が透き通って美しく見えるという効果をもたらしてくれます。また、何度も肌表面にカミソリを当てるようなこともなくなりますので、肌荒れリスクを軽減させることができます。