ジュエルクリニック恵比寿

【匂いの悩み】医療脱毛は「すそワキガ」や「チチガ」に有効?

医師監修について:当院ウェブサイト(ホームページ)コンテンツは当院の美容皮膚科医、日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、アラガン・ジャパン社ボトックス注入指導医など様々な分野の専門医師による監修のもと運営しております。

「ワキガ」のような臭いがアンダーヘアやバストからも漂うという場合があります。俗に「すそワキガ」や「チチガ」と呼ばれるものですが、このような臭いはどのようにしてできあがってしまうのでしょうか。また医療脱毛のレーザー脱毛施術を実施すれば、独特の臭いを抑制することは可能なのでしょうか。特にバストやデリケートゾーンが臭うとあっては、恋愛に赤信号が灯ってしまいます。医療脱毛の効果についてご確認ください。

「腋臭症」は部位によって呼び名が違う?

「腋臭症(えきしゅうしょう)」とは「臭汗症(しゅうかんしょう)」とも呼ばれるもので、世間一般で言うところの「ワキガ」に該当します。このワキガの症状については、以下のコラムでも取り上げましたが、このほかにも同様の臭いが身体の別の部位から発せられることがあります。

参照)【匂いの悩み】レーザー脱毛施術はワキガに効果的??

当コラムは、ワキガのような臭い症状が「デリケートゾーン」や「胸」から発せられる場合のレーザー脱毛施術の有効性について考えてみたいと思います。まずは、呼び名や原因についてご紹介いたします。

「すそワキガ」とは??

「すそワキガ」とは、デリケートゾーンの陰部からワキガのような独特の臭いが発せられる症状です。「スソガ」と呼ばれるケースもありますが、いずれも俗称で医学的にはワキガと同様に「腋臭症」や「臭汗症」という呼び名で統一された症状の一つです。世間一般では、腋臭症の症状を臭いの発せられる部位によって使い分けているというわけです。

「チチガ」とは??

「チチガ」とは、「乳ワキガ」と呼ばれることもあるもので、漢字から想像される通り「ワキガ」のような独特の臭いが乳輪付近から発せられる症状です。同じ部位であってもいくつかの呼び名がありますので、ここで腋臭症の一般的な呼び名を整理しておきましょう。

腋臭症の呼び名(部位的な違い)

  • 「ワキ」から発せられる独特の臭い…ワキガ
  • 「陰部」から発せられる独特の臭い…すそワキガ、スソガ
  • 「乳輪」から発せられる独特の臭い…チチガ、乳ワキガ

独特の臭いの原因は??

臭いの原因腋臭症は毛穴の中に付随した「アポクリン汗腺」から出る「粘り気のある汗」が元になっています。この汗が皮膚の常在菌であるバクテリアに分解されて嫌な臭いが発せられるというメカニズムです。

この「アポクリン汗腺」は全ての毛穴の中に存在しているわけではないため、体中からこの臭いが発せられるということはありません。具体的には「ワキ」や「乳輪」、「まぶた」や「耳の中」、「へその周辺」や「外陰部」、「肛門周辺」などの毛穴にのみ「アポクリン汗腺」が認められ、このような部位であっても「アポクリン汗腺」が実際にあるかどうかは遺伝的な傾向により異なります。

日本人は人種的に西洋人と比べて「アポクリン汗腺」が少ない傾向がございますが、実際に「アポクリン汗腺」が存在してれば臭う確率が高くなるということになります。

通常の汗との違い

通常の汗は「エクリン汗腺」と呼ばれる箇所から分泌されます。ほぼ全身の皮膚に分布し、温度調整などの役割を果たします。毛穴とは独立して存在しているため、皮脂分を含まず手触りもサラサラとしています。このようなことで、バクテリアに分解された場合も「汗臭い」ということはあっても、「ワキガ」のような臭いにはなりません。

レーザー脱毛は「すそワキガ」や「チチガ」に効果的??

レーザー脱毛施術でムダ毛を除去してしまえば、毛穴の周辺やムダ毛に雑菌が繁殖しにくくなるため、臭いが発せられる原因を一定程度抑えることができます。また、レーザー光がムダ毛に反応する際に毛穴全体に「熱エネルギー」を浸透させますので、毛穴の中で分岐している「アポクリン汗腺の発汗機能」についてもある程度ダメージを与えられるのではないかという見解もあります。

抜本的解決にはならないが、抑制効果は期待できる

「アポクリン汗腺」の発汗機能へのダメ―ジについてはまだ懐疑的なところもございますが、ムダ毛の有無は雑菌の繁殖に大きく関わりますので、レーザー脱毛でしっかりと脱毛すれば「臭いの発生プロセス」をある程度抑制できます。

「すそワキガ」の場合はVIO脱毛でOK!

たとえば「すそワキガ」の場合であれば、「VIO脱毛」という選択がオススメです。ビキニ周辺のVライン、性器周辺のIライン、肛門周辺のOラインを脱毛することで、雑菌の繁殖しやすい土壌が確実に減りますので、ムレの改善にもなり「嫌な臭い」が生みだされにくくなります。

日本人の場合はアンダーヘアをツルツルにすることに抵抗があるかもしれませんが、レーザー脱毛では毛量をコントロールすることも可能ですので、VラインやIラインについては「恥ずかしくない程度に薄めに残す」という選択も可能です。

「チチガ」については効果があってもかなり限定的?

「チチガ」でバスト周りの臭いが気になるという場合については、「乳輪周辺の脱毛施術」をご検討ください。ただし、レーザー脱毛施術では産毛(うぶげ)に対してはしっかりとした脱毛効果を届けにくいという特徴がございます。

ある程度目で捉えられるくらいの黒い毛でないと熱エネルギーを毛根組織にうまく浸透させられませんので、女性の場合は対象者が少ないかもしれません。また、生えている場合も本数的に限られると思いますので、「VIO脱毛」や「ワキ脱毛」で得られるであろう「臭い抑制効果」よりはかなり限定的なものになってしまいます。

とは言え、「しないよりはした方が良い」のは確かですので、明確に太い毛が生えていて臭いも気になっているという場合については前向きにご相談いただければと思います。

「腋臭症」の各お悩みも含めて「無料カウンセリング」で

「ワキガ」の臭いや同様のものが「アンダーヘア」や「バスト」から感じられる場合には、女性として非常に切実なお悩みになると思います。完全に臭いを消すためには「アポクリン汗腺の摘出」をしなければなりませんが、レーザー脱毛施術では特に「ワキ」や「アンダーヘア」の場合において一定程度臭いを抑制することが可能です。

腋臭症の症状を含めて「無料カウンセリング」にてご相談いただけますので、ワキやバスト、アンダーヘアの臭いとムダ毛の関係についてお悩みの場合はお気軽に当院までご相談ください。

※腋臭症を含めてご相談いただく場合については、「無料カウンセリング」のご予約の際にドクター診察希望とお伝えください。