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毛深いと悩む女性の中には「多毛症」を疑う患者さまもおられます。多毛症の診断は通常どのようなものを基準とするのか、自分はただ少し遺伝的に毛深いだけなのか、このあたりについて考えてみましょう。また毛深さは脱毛施術に有利に働く点も併せてご確認ください。
毛深いのは多毛症?
まず「毛の2種類」について理解:硬毛と軟毛
頭髪も含めて体に生える毛は、次のように硬毛と軟毛とに分けられます。
硬毛
硬くて太いしっかりとした毛で、メラニンを多く含んでいるものです。
(ex. 頭髪、眉毛、まつ毛、陰毛、ワキ毛、、男性のヒゲなど)
軟毛
細くて軟らかく比較的短い毛で、一般的にうぶ毛と言われるような毛です。
(ex. 女性の場合の頬のうぶ毛、背中の毛など)
多毛症って?
細い毛ですが、本来的に弱く細いはずの毛が硬く強い毛になってしまう症状のことです。身体の各部位で軟毛が硬毛へと変化する「全身の多毛症」と、部位的な偏りのある「局所性の多毛症」に分類する方法や、それが先天的に見られるものなのか後天性の症状なのかで細かく種類を分けることもあります。一般的に女性が罹るのは「男性型多毛症」と呼ばれるもので、男性ホルモンの増加などによって引き起こされるとされます。
男性型多毛症の診察
女性が罹る「男性型多毛症」の判断は、主に婦人科での診察によって行なわれます。これは「専門医の問診」や「毛の状態を評価する視診」に加え、血中ホルモンの値を調べる「血液検査」、さらには「卵巣検査」などにも進む可能性があるためです。
視診の際の目安「多毛症スコア表」
毛の状態を評価する視診の際には、一つの目安として次のような「多毛症スコア表」を活用し、数値によって客観的な評価付けを行ないます。
出典:AAFP (Hirsutism in Women)9つの部位(口ヒゲ、顎ヒゲ、胸毛、腹部の毛、陰毛、腕の毛、太ももの毛、背中の毛、でん部の毛)について、そこに生えている硬毛の量を0~4点で評価していき、合計8点以上になった場合から、軽度多毛症の疑いがあると判断していきます。
多毛症が心配の場合、婦人科などの医療機関にご相談を
多毛症が疑われる際の「スコア表」の活用は、専門医の評価付けが大原則となっています。各部位の単純な毛の量ではなく、それが硬毛であるのかについて適切に判断する必要がありますので、「私ってすごく毛深い…」と悩む女性でも、各部位で1の評価が付くかつかないかのレベルにすぎないことも考えられます。少し毛の量が多いからということが必ずしも「多毛症」に直結するわけではないということをご理解いただき、その上で「多毛症なのでは…」と不安をお持ちの際は、婦人科などで専門医の診察をお受けください。
単純な毛深さのお悩みについては、医療脱毛で解決を
黒く太い毛が比較的多い方だという「毛深さについてのお悩み」は、脱毛施術が非常に有効に働きます。毛深いほど効果的な医療脱毛について、次項で脱毛のメカニズムという観点からご説明させていただきます。
毛深い人ほど有利に働く医療脱毛のメカニズム
女性にとってメリットがないと考えられる「毛深さ」でも、実は脱毛施術では有効に働きます。それは、脱毛施術のメカニズムに次のようなプロセスがあるためです。
該当部位にレーザー光を照射
「メラニン色素」がレーザー光を吸収
レーザー光が「熱エネルギー」となる
毛根奥の毛の生成組織「毛母細胞」を破壊
毛深い人の各毛には相対的に多くのメラニン色素が含まれています
ムダ毛は、日本人女性の場合、硬くて太い毛ほど色が黒く多くのメラニン色素を含んでいます。逆に言えば、うぶ毛のような軟毛にはメラニンの含有量が少ないという特徴があります。つまり、比較的色が黒くてしっかりした毛が生え揃う「毛深い」体質の方は、それだけ各毛のメラニンンの含有率が高いと言え、各ムダ毛がしっかりとレーザー光を吸収できるということを意味します。レーザー光が毛のメラニンに吸収されやすいほど、安定した脱毛効果に期待できるというわけです。
うぶ毛ほど脱毛が困難、硬毛ほど脱毛施術が容易
一般的には、ワキなどのしっかりした毛であれば毛深さの度合いに左右されることなく脱毛施術が可能ですが、たとえば背中やお顔など毛がうっすらとしたうぶ毛しか生え揃わない場合はその部位の脱毛施術が非常に難しくなります。女性としてこれまで毛深くて得したことはなかったとお思いかもしれませんが、こと脱毛施術に関しては毛深さは有利に働くと考えていただいて間違いございません。
毛深い方が脱毛施術を受けるときの注意点は?
毛抜きで毛を抜いて行かないこと!
無料カウンセリングの際や、脱毛施術の前に「少し毛深すぎるのでちょっと減らしてから行こう」と思い、毛抜きで予め調整をするようなことはお避けください。医療脱毛のメカニズムでもお話ししましたが、レーザー光は毛のメラニン色素に吸収されなければ脱毛を実現させることはできません。
つまり毛を抜いてしまうと、その毛の毛根組織を破壊できなくなってしまいます。脱毛施術を受けることが決まっている状況で施術前の自己処理をする場合には、電動シェーバーなどで表面的にカットすることで毛根内に毛が残っている状態を保ってください。
なお、事前に案内されるとは思いますが、できるかぎりカミソリを使った自己処理もお避けいただいた方が無難です。お肌に細かな傷が付いてしまった場合、その傷の程度によってもその箇所にレーザー光を照射できないケースもございます。
毛深い場合、脱毛施術で相対的に痛みを感じやすくなる
医療脱毛施術では、毛根組織を破壊できるレベルの出力でレーザーを照射します。この高出力が「持続的にお手入れの必要を感じさせない状態」を作る上で必須のものとなります。つまり、毛根組織を破壊するということは、最低限度の痛みは避けて通ることができません。「毛深い=メラニン含有率が多い」ということは、それだけ良くレーザー光がムダ毛に吸収されますので、レーザーが照射されるたびに「ゴムで弾かれたような痛み」がある程度しっかりと伝わるということになります。痛みの感じ方は人それぞれですが、医療用レーザー脱毛器には、レーザー照射時に冷却ガスを照射して皮膚感覚を鈍化させるという機能が備わっています。このため、過度にご心配いただかなくてもほとんどの方は、我慢できるレベルとしてこの痛みを「効いている」と前向きに受け止めていただくことができます。それでも痛みに弱いとご心配の場合は、表面麻酔という医療処置を施すこともできますのでご相談ください。
部位ごとに脱毛完了を目指すより、全身脱毛の方がお得
比較的毛深い体質の場合、お身体の全身でムダ毛のお悩みがあると思われます。効果を確かめながら、たとえば「ワキ」→「ヒイジ下」→「ヒザ下」など一つ一つ各部位のムダ毛を克服していくことが多いですが、当初から全身脱毛プランで施術をお受けいただければ、総額の費用負担で大幅にコストダウンが見込めます。ジュエルクリニックではお得な全身脱毛プランを多数ご用意しておりますので是非ご検討ください。
渋谷(恵比寿)周辺で「毛深さ」にお悩みの女性へ
毛深さは医療脱毛で克服してください
多毛症という特殊な状況を除いて、一般的に毛深いとされる女性のお悩みは、医療脱毛によるレーザー脱毛施術で克服していただくことが可能です。エステ脱毛とは異なり、医療脱毛では毛根組織を機能停止に追い込むことができますので、「持続的にお手入れの必要ない状態」を目指していただけます。
特に毛深いとお悩みの女性ほど、メラニン色素の含有率の高いしっかりとした毛が想定されますので、レーザー光による熱エネルギーを効果的にムダ毛へと浸透させることができ、より安定した脱毛効果へと繋げることができます。
ご利用いただきやすい環境をご用意
ジュエルクリニック恵比寿は、年中無休で11時から20時までと比較的遅くまで診療しています。JR恵比寿駅西口東側より徒歩1分の立地ですので、渋谷のみならず首都圏近郊にお住まいの方で「毛深さ」についてお悩みをお持ちの場合は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。初回は無料カウンセリングでご相談を承りますので、直接フリーダイヤル「0120-68-0440」へお電話いただくか、「無料カウンセリング予約フォーム」にてご予約をお取りください。