ジュエルクリニック恵比寿

【男のヒゲ脱毛】ヒゲの知識と特徴 効果的な脱毛施術

医師監修について:当院ウェブサイト(ホームページ)コンテンツは当院の美容皮膚科医、日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、アラガン・ジャパン社ボトックス注入指導医など様々な分野の専門医師による監修のもと運営しております。

近年注目の集まっている男性のヒゲ脱毛についてご紹介いたします。ヒゲに関する基礎知識から、ヒゲとレーザー光の効果のバランス、脱毛施術の種類や現実的な選択肢などの情報をご提供します。医療機関をご選択になる場合のポイントなどもございますので、ヒゲ脱毛をご検討中の方、もしくはカレシが興味を持っているような場合も、せひカノジョの立場から情報共有してあげてください。

男性のヒゲにまつわる基礎知識

昨今、男性のヒゲ脱毛が注目されていますので、ここではまず「男性のヒゲ」にまつわる基礎知識をご紹介いたします。

ヒゲの「伸びやすい時間」と髭剃り効率の悪さ

人それぞれ「ヒゲを剃るタイミング」は生活習慣によって異なります。朝起きて顔を洗う時に剃る、出勤前の身だしなみとして剃る、夜入浴したついでに剃るなど、それぞれにライフスタイルがございますが、ヒゲが伸びやすい時間は午前6時から午前10時とされています。

このため、理想的なところで言うと、お昼前に剃れると効率良くツルツル状態をキープできるということになりますが、現実問題としてお仕事の関係上そうはいきません。このため、朝剃って行っても夕方にはそこそこ生えてしまい、ツルツルの状態はあまり長くキープされていないということが現実的に起こります。

ヒゲ剃りの手段(シェーバー or カミソリ)

ヒゲ剃りの手段として通常考えられるのは2つ、電気シェーバーかカミソリです。場合により、朝のお出かけ前はシェーバー、入浴時にカミソリといった方もおられるかもしれません。いずれにしても、「毛抜き」という手段は痛みとの関係からまず選択されることはありません。

カミソリの肌負担は大きい

ヒゲ剃り手段に関して考えていただきたいのは、ヒゲを剃ることによる肌負担です。シェーバーとカミソリを比較した場合、相対的に肌負担が大きいのはカミソリです。 カミソリの場合、刃を直接お肌に当ててヒゲを剃れることから剃った後にツルツルをご実感いただけます。

この「剃り切った感」を求めてカミソリを使い続けている男性は数多くおられますが、その代償として皮膚の角質も削り取られてしまうというデメリットがあります。 シェーバーの深剃りにも少なからず同様のリスクはございますが、相対的にはカミソリはお肌に大きなダメージを与え続けているという点で注意を要します。

以前、「乾燥肌関連のコラム」でもご紹介いたしましたが、肌の表面の表皮には「表皮」と呼ばれる0.2mmほどの薄い層があり、その上層部には、さらに薄い「角質層」がございます。 ヒゲを剃り続けるということは、この角質層に傷を付け続けるということになるため、お肌の水分が失われやすくなり、外部刺激に弱い状態がキープされるということになります。

男性ですので、お肌の美しさを過度に気にする必要はございませんが、肌がカサカサと荒れている男性よりはツルっとした方が好感度が上がるはずです。このような点からも、男性のヒゲ脱毛にはやはり一定のメリットがあることがわかります。


ヒゲ剃りに費やす時間

ヒゲの処理に費やす時間はその人のヒゲの濃さやこだわりによっても異なります。一般的には、清潔感を求めて剃る方の場合、概ね5分~10分程度の日課となっているケースが多いようです。

ヒゲにこだわりのある方で、毛量を調節しながら伸ばしている場合ですと、3・4日に1回程度30分以上の時間をかけて形を整えているという方もおられます。


ヒゲ剃りの生涯時間(100日以上剃り続けているという計算!?)

仮に1日に10分間ヒゲ剃りをしていると仮定した場合、20歳から60歳に達するまでの40年間でヒゲ剃りに費やす時間は何と2,433時間にも及びます。10分/日 × 365日 × (60-20)年 =2,433時間 (約100日) 生涯で見ると約100日間もヒゲを剃り続けていることになりますので、この手間がなくなるとかなり有意義な時間を過ごせるという見方もできます。

昨今では、男性で脱毛をご希望になる患者さまも増えてきましたが、その中でもヒゲを脱毛して日々の手入れから解放されたいと願う男性が一定程度おられます。 100日分の自由な時間が与えられるのであれば、「ヒゲ脱毛」を前向きに捉えるだけの価値が十分に隠されているのかもしれませんね。

ヒゲ脱毛の疑問

ヒゲ脱毛をご希望になっておられる男性向けに、脱毛する際のポイントや疑問点などについて簡単にお答えしたいと思います。

施術の痛み

ヒゲ脱毛をお考えの男性の場合、一番心配されている内容が「施術に伴う痛み」ではないでしょうか。ヒゲは全身のあらゆる部位の中でも最もしぶとく強い毛になりますので、施術の際にはかなりの痛みが伴います。 中でも「口周り」は神経が敏感になっている部位ですので、その痛みに耐えられるかが施術を続行できるかを決める上で重要になります。

ヒゲ脱毛で特に痛みが生じる部位

  • 鼻下
  • 口下
  • 骨の上の皮膚が薄い部位

ヒゲ脱毛においては、「鼻下」と「口下」の口周りのほかにも、顎骨の上など「骨の上で皮膚が薄い箇所」についてはかなり傷みが出やすい部位となっています。 ヒゲ脱毛に関しては、クリニックでは表面麻酔を施すことが一般的ですが、それでも「ある程度耐える施術になる」という点は、まずご理解いただかなくてはいけません。

ヒゲ脱毛 3つの施術方法と2つの施術場所

ヒゲ脱毛の手段として考えられるのは、医療脱毛としての「レーザー脱毛」および「ニードル脱毛(絶縁針脱毛)」、もしくはエステサロンで実施されている「光脱毛(フラッシュ脱毛)」の3つです。

フラッシュ脱毛(エステサロン)…減毛効果さえ期待できない

ヒゲ脱毛に何を求めるのかによってどれを選択すべきかが異なりますが、当院としましてはエステサロンの光脱毛はオススメいたしません。「痛み」を感じにくいという一点においては、フラッシュ脱毛が圧倒的に有利ですが、脱毛効果が弱いために減毛効果さえ期待できないという実情がございます。

「毛抜きで毛を抜いてもらう代わり」のようなもので、ただ痛みと折り合える「毛が抜ける施術」を希望するのであれば一つの選択肢になるという認識に留めていただきたいと思います。


ニードル脱毛(医療機関)…時間&費用&痛みの面で現実的ではない

100年以上の歴史があるとされる「ニードル脱毛(絶縁針脱毛)」は、脱毛効果という点で非常に優れています。実際に歴史によって検証されているため、アメリカの厚生労働省に該当する国家機関「アメリカ食品医薬品局(FDA)」では、こちらの美容電気脱毛(≒ニードル脱毛)を正式に永久脱毛の効果がある施術として認めています。

ただし、ニードル脱毛では毛の一本一本に対して施術を行なうことから、多くの施術時間だけでなく高額な費用負担も強いられます。またニードル脱毛という言葉からもイメージされる通り、元々かなり痛みの伴う施術として知られています。 以下のコラムでもご紹介したように、従来型の絶縁針脱毛では、1本に対していくら、もしくは施術時間に対していくらという施術費用が設定されています。

このことからも、ニードル脱毛で本数の多いヒゲを完全に取り除くという選択肢は現実的ではありません。 参考)【こんなに安くなったの!?】医療脱毛の昔と今


レーザー脱毛(医療機関)…現実的にバランスの取れた選択肢

レーザー脱毛でもかなりの痛みが伴うのは事実ですが、現在取り得る選択肢の中から「脱毛効果と痛み」でバランスを取るなら、やはり「レーザー脱毛施術」という手段以外には考えられません。 男性のヒゲ脱毛でツルツルの状態を目指すのは少々困難ですが、少しでも毛量を減らしてお手入れを楽にしたいということであれば、「レーザー脱毛」による脱毛施術をご選択ください。

また、しっかりとした効果を狙いたいという場合は、2機種以上のレーザー脱毛器を導入しているクリニックをご選択ください。

2機種以上のレーザー脱毛器がヒゲ脱毛には有効なワケ

医療機関でレーザー脱毛器によるヒゲ脱毛を受ける場合、どのクリニックでも脱毛効果が同じだというわけではありません。できるだけ2機種以上のレーザー脱毛器を導入している医院をお選びいただくようにオススメします。その理由は、ヒゲの毛根位置とレーザー光の皮膚深達度とのバランスにあります。

ヒゲの毛根位置とレーザー光の皮膚深達度との関係

男性のヒゲは、毛根がかなり深い位置にあるケースも少なくありません。たとえば「アレキサンドライトレーザー」という国内でも主要なレーザー脱毛器でヒゲ脱毛を実施した場合、照射したレーザーの熱エネルギーを毛根の奥にまで届かせにくいようなケースも考えられます。

つまり、人によっては何度「アレキサンドライトレーザー」で施術しても、一定程度の減毛効果の後は脱毛効果が頭打ちになってしまうようなことも起こり得ます。

波長の違うレーザー脱毛器で適切に脱毛効果を!

医療用レーザー脱毛器にはいくつかの種類があり、それぞれ以下のようにレーザー光の波長の長さが異なっています。このようなレーザー光の波長の長さによって、皮膚のどの深さまでレーザーが到達するかという「皮膚深達度」が異なってきます。

レーザー脱毛器波長皮膚深達度
アレキサンドライトレーザー755nm浅い
ダイオードレーザー7800nm / 810nm
YAGレーザー1,064nm深い

まとめ

男性のヒゲは、毛根がかなり深い位置にあるケースも少なくありません。たとえば「アレキサンドライトレーザー」という国内でも主要なレーザー脱毛器でヒゲ脱毛を実施した場合、照射したレーザーの熱エネルギーを毛根の奥にまで届かせにくいようなケースも考えられます。 つまり、人によっては何度「アレキサンドライトレーザー」で施術しても、一定程度の減毛効果の後は脱毛効果が頭打ちになってしまうようなことも起こり得ます。

このような場合は、YAGレーザーのように皮膚への深達度の深い機種を選択すると、アレキサンドライトレーザーでは取り込めなかった脱毛効果を補える可能性が高まります。 このようなことから、「ヒゲ脱毛」をご希望になる場合は、ただ医療機関をご選択になるだけでなく、2機種以上のレーザー脱毛器を導入している医療機関(クリニック)をお選びください。1機種しか導入していないクリニックなどでは、情報が公平に案内されないケースも否定できませんので、ここでしっかりと正しい知識をお持ちいただければと思います。