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夏の一大イベント、プールや海へのお出かけ。水着になる準備はできていますか?ビキニラインについては対策を立てているという女性も「背中のムダ毛については…」という場合が少なくありません。考えられる背中のムダ毛処理方法を6つ取り上げ、メリット・デメリット・効果や影響などを整理してみました。こちらのコラムをご参考いただき、どれが自分に最適なのかをご検討ください。
背中のムダ毛 4つの自己処理方法【効果と影響】
背中のムダ毛処理の方法は、ご自分でできるものが4つ(友人等の協力も含む)、プロの脱毛機関に委ねるものが2つ考えられます。背中の毛は産毛(うぶげ)であることが一般的なため、必ずしもどれがベストといった答えはございません。 まずは身近なところで、ご自分で実践できるものから見てみましょう。
電気シェーバー
女性のムダ毛用の電気シェーバーであれば、背中にご使用いただくことも可能です。安全面では一番心配が少ないもので、直ぐに実践できるため挑戦してみたという方も多いのではないでしょうか。 ご想像の通り、一番の問題点は「うまく手が届かない…」ということです。合わせ鏡をしても逆に手を動かすのは難しく、身体が硬い場合はそもそも手が回らないというケースもございます。
ご家族や友人などにお願いせざるを得ない…
自分で実践するのが事実上不可能に近いため、電気シェーバーで背中の毛を処理する場合にはご家族や仲の良い友達など、どなたかに協力してもらうのが一番現実的です。ただし、よほど気心が知れている者同士でないとそう簡単には実現できないというところが難点です。
電気シェーバーで剃っても直ぐに生えてくる
電気シェーバーでうまく剃ることができた場合も、処理方法としてはあくまでも皮膚表面上でのカットです。産毛なのであまり目立たないかもしれませんが、早い人であれば3、4日もすればある程度剃った毛先が伸びてくる可能性があります。 このようなことから、仮に処理し合える相手がいる場合でも、たとえば「水着を着る予定のある数日前にピンポイントで処理する」という方法になるでしょう。
除毛クリーム
除毛クリームを浴室で使用するという方法であれば、ご自分の手による背中のムダ毛処理が可能です。泡やクリームは一般的に白いですので、鏡などを複数使えばしっかりと気になる箇所を漏れなくケアできます。 使用手順としては、背中へのクリーム塗布後に一定時間放置、その後に全て洗い流すというシンプルなものです。注意点としては、お肌が弱い場合には選択できないところです。
毛根は残ったまま…
除毛クリームには「チオグリコール酸カルシウム」という主成分が使用されており、毛を構成しているタンパク質の「アミノ酸の結合」を解く作用があります。美容院のパーマ液などにも使用されているもので、ご存知の通り、塗布しすぎたり放置時間が長過ぎると毛が細くちぎれやすくなってしまいます。
除毛クリームの場合には、毛が溶けてちぎれるくらいにまで毛を柔らかくすることで毛を取り除くという作用をもたらしています。このため、皮膚の表面上で毛はちぎれてなくなりますが、毛根自体には脱毛作用を提供できません。電気シェーバーやカミソリに比べて再生までの猶予期間が少し長くなる程度と考えるのが妥当でしょう。
お肌を痛める可能性が高い
除毛クリームや脱毛クリームなどは「医薬部外品」として販売されているものです。このため、安全性や人体への影響もしかるべき基準の中に収まっています。皮膚に塗布することで重大な皮膚ダメージが残るようなものは販売されていないと判断できますが、「毛を溶かす作用」自体はやはり皮膚にある程度強い刺激となります。
お肌がもともと弱いという患者さまについては、肌トラブルを招くケースもございますので使用しない方が無難と言えるでしょう。肌体質上不安がないという場合にも、事前にパッチテスト(皮膚アレルギー試験)などを行なって、必ずお肌の反応具合を確認してから使用するようにしなければなりません。
カミソリ(持つ部分が長いもの)
ムダ毛の自己処理方法として最もポピュラーなものが「カミソリ」です。背中に使う場合については、電気シェーバーと比べ安全面でリスクが高くなってしまいます。「自分で剃れるように…」と考えられた「T字型の持ち手の長いカミソリ」も販売されていますが、背中に手を回す際には力加減をコントロールしにくくなるため、お肌自体を深く傷つけてしまう可能性があります。
また、次のようにカミソリ自体が肌環境を悪化させるという影響もございますので、基本的にカミソリの使用はオススメできません。
角質層を削り取る「カミソリ」はどちらにしてもリスキー!?
カミソリをお肌に当てて毛をカットしていると、毛と共に皮膚表面の角質層が削られてしまいます。角質層は「お肌を外部刺激から守る膜」のような役割も担っているため、カミソリが習慣化していると肌環境が悪化してしまいます。
具体的なところで言うと、自己処理後に赤いぽつぽつなどが生じてしまう可能性があります。キレイに見せようと思って頑張った結果、背中を隠さなければならなくなってしまっては本末転倒ですよね。皮膚に具体的な症状が現れなかったケースでも、「お肌の保湿機能」は確実に衰えてしまい、見た目のみずみずしさが失われてしまいます。お肌の硬化影響などを考えてもやはりカミソリ習慣は避ける方が無難です。
脱毛タオル
脱毛タオルとは、産毛のような細かな毛をタオルの繊維に絡めて取リ除こうと考えられたものです。入浴の際にボディータオルとして使用するような感覚で手軽に使えるのが最大のメリットです。
脱毛効果自体は微妙?擦ると痛い?
背中の毛がある程度剛毛な場合には、タオル繊維にうまく絡み付けることができず、脱毛効果もほとんど得られない可能性があります。また毛を絡み付ける構造であることから、通常のボディータオルと比較した場合に泡立ちにくいといった口コミや、使用時に毛が抜ける影響とは別のところでお肌が痛いといった口コミも多く見られます。
「産毛であればうまく絡み取ることができる」と過信できるほどのものではなく、ボディータオルとして使用する中で「少しでも取れれば御の字」くらいに考えておいた方が良いでしょう。
背中のムダ毛 プロに任せる2つの施術方法【効果と影響】
自分で実践するのが最も困難な背中のムダ毛処理。プロの脱毛機関に任せてしまうと安心です。ところが、脱毛効果という面で見た場合には、必ずしもお望みの結果が得られるとは限りません。 具体的にエステサロンの「光脱毛」と、当院のような医療機関での「レーザー脱毛」を背中のムダ毛にフォーカスさせて考えてみましょう。
エステサロン(光脱毛)
背中脱毛については、エステ脱毛が比較的多く利用されているようです。光脱毛やフラッシュ脱毛は、残念ながら「また生えてくる処置」をお願いしているに過ぎませんが、一時的に脱毛効果が得られますので、うまくタイミングを見計らえば水着の際にキレイな背中を披露できる可能性はあります。
繰り返すと濃くなる可能性も!?
エステサロンのフラッシュ脱毛では、光の照射出力を「医療行為」に該当しないレベルに収めなければなりません(法的規制)。ここで言う医療行為とは「毛の発毛や生成に関わる毛根組織を破壊するもの」を意味しますので、繰り返しになりますが、エステ脱毛では脱毛効果は「一過性のもの」ということになってしまいます。
硬毛化が生じると対処手段がない…
一過性の脱毛施術でも「安価でプロにお願いできて便利」と考えられることも多いですが、繰り返すほどに毛根組織に刺激を与えてしまい、少しずつ毛が濃くなってしまう可能性を秘めています。中途半端な光で毛根組織に刺激を与え続けていると、いつの間にか毛が濃く太くなってしまったといった「硬毛化(こうもうか)」リスクがあるのです。
弱い光の刺激によって硬毛化してしまった場合、また施術を重ねてもその毛を取り除ける確率が徐々に減っていきます。最終的には、背中が毛深くなって目立たせてしまう可能性がありますので、お手軽な「エステ脱毛」は意外にリスキーな選択だということになります。
医療脱毛(レーザー脱毛)
医療機関のレーザー脱毛施術では、ムダ毛に含まれている「メラニン色素」を介して熱エネルギーを浸透させます。背中に生えている産毛は見た目の上でも色が薄く、一般的にメラニン色素の含有率が高くありません。このため、医療脱毛においても背中の脱毛は苦手領域というのが正直なところです。
剛毛であればあるほど脱毛効果を提供可能!
背中に生える毛が目につくくらいの濃いレベルであれば、その黒い毛にはメラニン色素が多く含まれています。この場合、しっかりとした脱毛効果が期待できます。つまり、背中の毛が濃くて気になっている場合は、医療脱毛ほど有効な処理手段はないと言えます。
産毛であればあるほど効果が低い
逆に背中に生えているムダ毛がうすい産毛のようなものである場合、エステ脱毛のようにあまりしっかりとした脱毛効果を届けられない可能性があります。医療脱毛では高い出力でレーザー光を照射するため、「一時的に毛が抜ける可能性」はエステ脱毛以上にございますが、それでも毛根組織をうまく破壊できない可能性があり、数ヶ月もすればまた同じ毛穴からムダ毛が再生されてしまうことが想定されます。
医療脱毛では、硬毛化した場合にも回避手段がある
医療脱毛でも「産毛」に対して施術した場合、エステ脱毛と同じように「硬毛化リスク」がございます。ただし、医療脱毛の場合には「濃くなった毛に再照射する」という処置方法で徐々に脱毛効果が届けやすくなっていきます。 この点はエステ脱毛と全く逆なので、「繰り返せばいずれしっかりとした脱毛効果を浸透させられる」というリスク回避手段はご用意できていると言えます。
時間がかかるのが難点…
「いずれ目標とする毛のない状態に辿り着ける」という背中の脱毛施術であっても、通常の脱毛施術以上に長い施術期間を要します。一般的な脱毛施術では「2~3ヶ月ごとの施術×5~6回程度=1年程度」が目安となっていますが、硬毛化という反応も含めて背中の脱毛施術を計画する場合、しっかりとした脱毛効果に到達するまでにはこれ以上の時間が必須になります。
このため、「背中のうすい産毛が気になって…」という患者さまに対してはあまり積極的にレーザー脱毛施術をオススメしておりません。予め長期的な施術が受け入れられる場合にのみ、背中のレーザー脱毛施術をご検討ください(背中の毛が濃い場合には問題なくオススメできます)。
難易度の高い背中の毛 お悩みの場合はお気軽にご相談を♪
お伝えしたように、「産毛に対してしっかりとした脱毛効果を届けること」は医療脱毛においても苦手分野となっています。かと言って、自己処理できるような良い解決策もございません。このようなことで、一過性の処置で逃げ続けるというのが一般的な対処法になりますが、やはり何とか「持続的なツルピカ」を手にしたいという場合もありますよね。
医療脱毛には、「濃い毛であればしっかりとした脱毛効果が届けられる」という強みがあるため、自分の背中に生えているムダ毛がどの程度なのかを見極めてほしいというケースも考えられます。このような際には当院の「無料カウンセリング」をご活用ください。
「無料カウンセリング」でプロ目線の確認が可能!
当院は、初めてご来院いただく患者さまに「無料カウンセリング」を実施しております。医療脱毛のメカニズムや施術上のリスクなどについてもご説明させていただき、実際に患者さまの毛質や毛量などを確認しながら、期待できる脱毛効果や予測される施術期間などをご紹介できます。
産毛のようなお背中の脱毛ということであれば、医療脱毛を選択すべき毛質なのかどうかも適切にチェックさせていただきます。あまりしっかりとした脱毛効果が見込めない場合については、医療機関として誠実にその旨をお伝えいたしますので、無駄な出費に終わるというご心配もございません。
このように、「無料カウンセリング」には脱毛施術の適正を推し量るような使い方もできますので、気になる場合はどうぞお気軽にご予約をお取りください。