医師監修について:当院ウェブサイト(ホームページ)コンテンツは当院の美容皮膚科医、日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、アラガン・ジャパン社ボトックス注入指導医など様々な分野の専門医師による監修のもと運営しております。
男性の脱毛施術は相対的に時間がかかるのが一般的です。これは、1本1本の毛根が太くしっかりしていることに加え、ターゲットとなるムダ毛の総量が多くなるためです。
男性患者さまが「ツルツルになるまでにはどれだけの期間を要するのか」、また「ある程度の清潔感を取り込みたい場合にはどれくらいの施術期間を見ておくべきなのか」について当院の目安をお示しします。
脱毛回数の目安
脱毛施術はどのような方法を用いても1回完結できるものではありません。これは、私たちの毛(頭髪も含む)が常に「生えては抜けて…」を繰り返しているためです。今見えている毛は、実は全体量の20%程度に過ぎないと言われていますので、脱毛効果をしっかりと体感できるまでには相応の時間が必要になります。
必要となる施術回数の目安を「どれくらいの脱毛効果を目指すのか」という目標地点で切り分けて表にまとめてみました。おおよそのイメージとしてご確認ください。
体毛の脱毛
あくまでも目安ですが、ご覧のようにある程度しっかりとした脱毛効果を目指す場合で6回程度の施術は必要になります。ツルツル状態にこだわらないのであれば、これくらいの回数で「モジャモジャ感」から解放されるとお考えいただけます。
目標地点(体毛の脱毛) | レーザー脱毛の施術回数(目安) |
---|---|
ツルツルを目指す | 6回~10回 |
5割~7割程度の脱毛効果 | 4回~6回 |
2割~5割程度の脱毛効果 | 2回~4回 |
ヒゲ脱毛
ヒゲを脱毛する際には、「毛周期の速さ」「密度の濃さ」「毛根の深さ」などを加味しなければならないため、体毛の場合と比較してもう少し多めの施術回数が必要になります。
目標地点(体毛の脱毛) | レーザー脱毛の施術回数(目安) |
---|---|
ツルツルを目指す | 10回~15回 |
5割~7割程度の脱毛効果 | 7回~10回 |
2割~5割程度の脱毛効果 | 4回~7回 |
ヒゲ脱毛でツルツルを目指す場合、最低でも10回程度の施術は必要になるとお考えください。ただし、多くの患者さまはツルツルではなく「適度な清潔感」が感じられる状態でご満足されます。このため、一般的には8回程度お受けいただければ格段にスッキリとした状態をお感じいただけるはずです。
デザイン調整では相応の施術回数が必要
ヒゲ脱毛をご希望になる患者さまにおいては、「デザイン調整」をご依頼いただくケースが多くなっています。デザイン調整では「生やす毛」と「生やさない毛」の境界線をはっきりと作っていくため、部分的にしっかりと生えてこない状態に整える必要があります。
よって、1回の施術時間が長くなることはございませんが、施術回数は相応のものが必要になるとお考えください。詳しくは、無料カウンセリングの際にご相談ください。
毛周期との付き合い方(次回施術までの間隔について)
同部位へのレーザー照射については、「次回施術までの間隔(一般的に2~3ヶ月ごと)」を意識しておく必要があります。これは私たちの毛には下図のような「毛周期(もうしゅうき)」と呼ばれる生え替わりタイミングがあるためで、適切な照射時期を逃せば脱毛効果を届けられなくなってしまうことと関係があります。
脱毛施術は「毛周期」が前提
上図の毛周期で言うと、ちょうど毛の生えている「成長期」にレーザーを照射する必要があります。これはレーザー光が毛に含まれている「メラニン色素」を介して毛根の奥にまで熱エネルギーを届けているためです。 「成長期」を過ぎると「退行期」と呼ばれる時期に移行し、毛は発毛司令に関わる「毛乳頭(もうにゅうとう)」という組織から離れてしまいます。
脱毛施術はこの毛乳頭をとりまく「毛母細胞(もうぼさいぼう)」にレーザー光の高熱を浸透させる行為ですので、しっかりと毛乳頭に毛が繋がっている「成長期」を逃してはならないということになるのです。
毛周期の「成長期」は脱毛施術上の収穫期!?
このように、脱毛施術は毛が生えている「成長期」にターゲットを合わせたものでなくてはなりません。別の表現を使えば、「成長期は脱毛施術上の収穫期」のような意味合いがあると言えます。 実際のレーザー照射の際には、毛穴一つひとつを個別対応でレーザー照射しているわけではなく、ハンドピースのヘッドサイズに合わせて一定面積ごとにまとめてレーザーを照射していきます。
毛を生やしていない毛包がレーザーを受けても何も反応しないため、この毛包の奥にある毛乳頭については「次回の成長期待ち」ということになります。
毛周期は各部位によって速度が違う!?
「毛周期」は、実は身体の各部位によってステージ移行のスピードが異なります。以下のものが、部位ごとに捉えた一般的な生え替わりサイクルです(個人差もありますのであくまでも目安です)。
部位 | 成長期 | 退行期+休止期 |
---|---|---|
頭髪 | 2年~6年程度 | 3ヶ月~4ヶ月 |
顔(眉など) | 1ヶ月程度 | 1ヶ月程度 |
腕 | 3ヶ月~4ヶ月 | 3ヶ月~4ヶ月 |
ワキ | 3ヶ月~5ヶ月 | 3ヶ月~5ヶ月 |
脚 | 4ヶ月~5ヶ月 | 4ヶ月~5ヶ月 |
Vライン | 1年~2年 | 1年~2年 |
Iライン/Oライン | 1年~2年 | 1年~2年 |
ご覧のように、頭髪はゆっくりと数年単位で生え替わっていくのに対し、ヒゲなどを含めて顔に生える毛はかなりの速度で生え替わります。このようなことから、ヒゲを脱毛する場合には2ヶ月程度の短いスパンで施術いただく方が良いということがわかります。
一方で、腕や脚などは生え替わるまでに半年程度の時間を要します。かと言って一度施術を受ければ半年間毛が生えてこないわけではなく、2ヶ月も経過するとある程度全体量が再生されます。これは、一つひとつの毛穴が独自のリズムで「成長期」に入るためなのですが、脱毛施術の成果は「施術を重ねるごとに徐々に全体量が減っていく」という効果としてご実感いただけます。
このようなことから、「ヒゲ脱毛の際には少し短めの施術間隔」を意識していただき、「その他の部位については少し長め」を意識していただくのが毛周期との適切な付き合い方だということになります。
一回で最大の収穫を狙うなら待つ方が良い?
「成長期」に入っている毛があまりない「まばらなタイミング」で施術いただくよりは、多くの毛が「成長期」にある時期を狙ってレーザーを照射するのが効果的です。これは紛れもない事実なのですが、だからと言ってじっくりと待ちすぎると、今度はせっかく「成長期」にあった毛が「退行期」に移行してしまう可能性があります。
このため、最大収穫を狙ってただ待てば良いというわけでもありません。3ヶ月も経過すると、部位を問わず「成長期」に入る毛がある程度増えていくのが一般的です。このため、半年後にお越しいただくといった判断はあまり適切だとは言えません。 患者さまによって毛周期が比較的遅いサイクルになっている場合があったり、デリケートゾーンなどでは多少多めに施術間隔を取った方が良いケースもございますが、一般的な目安としては2~3ヶ月をイメージしていただくことをオススメします。
総合的な施術期間(1年~2年程度を目安)
どの部位をどれくらい施術するかによっても異なりますが、「ある程度しっかりとした清潔感」をお求めになる場合、男性の場合1年程度の施術期間は必要です。患者さまの毛量によっては1年では不十分で、1年半程度必要になるケースもございます。
また、当初は「毛量ダウン」をイメージされて施術を開始いただいた患者さまが、最終的には「ツルツルにしたい」と更なる高みをお求めになるケースもございます。施術をお受けになる部位や患者さまの元々の毛量によっても「効果の現れ方」や「効果に対する満足度」は異なりますので、施術前にどれくらいの期間で脱毛施術が完了するとは言いにくいのが正直なところです。
JCG(ジュエルクリニックグループ)としましては、「清潔感を求める場合で1年は必要」、「ツルツルを目指す場合で2年程度必要」という形で最終的なトータル施術期間をご案内しています。カウンセリングにお越しいただき、実際の毛量や施術希望部位を確認させていただきますとより詳細な案内が可能になります。
施術前のご相談は無料にて承りますので、どうぞお気軽に「無料カウンセリング」をご利用ください。