医師監修について:当院ウェブサイト(ホームページ)コンテンツは当院の美容皮膚科医、日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、アラガン・ジャパン社ボトックス注入指導医など様々な分野の専門医師による監修のもと運営しております。
エステサロンでの脱毛施術を実施した後、効果がなくて当院を訪れるという患者さまがおられます。「事前にちゃんと知っていれば…」と言うお声をよく頂戴し、その度にエステ脱毛の問題点がより明確になっていきます。
エステ脱毛は、比較的広告での露出度も高く、渋谷(恵比寿)にも数多くのエステがありますので、お手軽なエステ脱毛をご体験になり、そのまま定期的な継続となる場合も多いようです。安易な選択で失敗してしまわないように、エステ脱毛をオススメしない理由を3つの観点からご紹介いたします。
安全面の懸念
エステサロンのスタッフの施術スキルの不明瞭さ
医療脱毛の脱毛施術とは違い、エステサロンの脱毛施術を実施するのは「研修を受けたエステサロンのスタッフ」です。そのエステティシャンがフェイシャルや美容、脱毛など、何か特別な資格や知識を有しているとは限りません。
おそらく、エステ脱毛に向かわれる方の頭の中には、ムダ毛がなくなりスベスベになったお肌のイメージがあると思います。専門知識と高度なスキルを習得された施術担当者(エステティシャン)によって、理想的なお肌へと近づけてくれるとの期待があるのかもしれません。ところが、実際には施術担当者はただの研修を終えたスタッフである可能性もあるのです。
エステサロンは資格がなくても開業できます
エステサロンは医療機関ではございません。極端な話、エステサロンを開業するのに必要な資格もございません。エステ関連の資格は存在しますが、開業するために必要となる資格や、エステティシャンとして施術するために資格取得の義務はございません。
美容とは関係のない大学・短大の卒業生も…
エステを経営している側は専門学校などでフェイシャルなどの知識や技術を習得した人物をスタッフとして迎えたい意図があります。ところが現実では、美容とは全く関係のない短大を卒業した方が新卒で採用され、資格や経験もないまま、就業しながら知識技術を習得していくようなケースもあります。そのような方が光脱毛機器の取り扱い研修を受け、幾度かの先輩エステティシャンの施術を 目の当たりにした後、初めてあなたを担当することになる可能性がないわけではないのです。
目の前のスタッフがプロとしての資質を備えているかは未知数
施術を受ける側から見れば、各スタッフそれぞれが一様にプロのエステティシャンに映りますが、その方が何か特別な資格を有しているかどうか、信頼に値する確かな知識技術があるのかどうかは完全に未知数です。実際に施術を受けてみなければ感じられないエステティシャンとしての資質を、わざわざお金を払って確かめる必要があるのでしょうか。
医師が常駐していないリスク(緊急対応の術が不安)
エステサロンは医療機関ではないため医師が常駐していません。何か緊急の事態が生じた際、医療処置を実施できないという事実があります。これはエステサロンとしては不利な要素なので主体的に公表されるようなことはありませんが、現実的に何か問題が起こった際、処置が遅れるような可能性もあります。医療機関と提携しているエステサロンも増えてはいますが、その施設内に医師がいないことに変わりはありません。
施術の安全性は医療機関でなければ担保できません
ひとつ間違えばお肌へのやけどリスクや色素沈着などの可能性があるのが脱毛施術です。不明瞭な安全性の中でエステ脱毛をご選択になるのではなく、信頼のおける医療機関で脱毛施術をお受けください。ジュエルクリニック恵比寿では、確かな知識とスキルを有した医療従事者(医師や看護師)が施術を担当いたします。
もしもの場合の医療処置もすぐにその場で実施できる環境が整っています。スピードを出せる車にブレーキという性能が備わっているように、医師の存在が安全性というブレーキになり、確実に前に進む力を有した脱毛施術が可能になります。脱毛施術をお求めになる際は、ぜひ安全性が担保されている医療機関での施術をご選択ください。
効果面の懸念
効果のある脱毛を実施できない法的な背景
エステサロンでは、毛根組織を破壊して大きな脱毛効果を狙うことが法的に禁止されています。エステサロンの主要な脱毛機器の「IPL(インテンス・パルス・ライト)脱毛器」では、光脱毛やフラッシュ脱毛といった聞こえの良い施術が行なわれていますが、いずれのものであっても高出力で毛根組織を破壊してはならないという決まりがあります。本質的に「効果のある脱毛は実施できない」という前提があるのです。
永久脱毛は医療行為に該当するという事実
厚生労働省の通達の中には、次のような記載があります。
“以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生じるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。
(1)用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線またはその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
厚生労働省医政局医事課長による各都道府県衛生主管部(局)長宛の通達より一部抜粋
(医政医発第105号 平成13年11月8日付)
上記を見れば、強力な出力で毛根部分の毛乳頭や皮脂開口部等を破壊する行為(=効果の高い脱毛施術)は、それがどのような脱毛機器であるかにかかわらず、医療行為に該当していることがわかります。仮にエステサロンで脱毛施術を行ない、永続的に毛が生えてこなくなったというようなことがあるのであれば、それは法律違反を犯して高出力で毛根組織を破壊していた可能性が高いと言えます。
このような法的根拠の存在により、身動きの取りづらい中、「優しい光脱毛」という謳い文句がひとつのキーワードになってきます。その中で「脱毛効果」が問われることも多いため、止むに止まれず「ギリギリの出力調整」をしてくることも少なくありません。年間1万件を超えるとされるエステサロンでのトラブルを考えると、「永続的な脱毛効果」を期待して施術を受けるのはやはり完全な誤りであるということをご理解いただけると思います。
硬毛化・増毛化のリスク
高出力で施術できないエステ脱毛では、「優しい光」を売りにした施術が行なわれています。この施術にあまり効果がないことは法的規制に照らせば理解できますが、優しい施術が思わぬトラブルを生む可能性があることをご存じの方はあまり多くありません。
中途半端な毛根組織への攻撃は毛を強くする可能性があります
たとえば骨折した箇所は、再度骨が繋がったときには以前よりも強固になることが知られていますが、脱毛施術でも同様のことが起こります。毛抜きでムダ毛を抜いた後に、以前より濃い毛が生えてきた方もおられると思います。中途半端に毛根組織に刺激を与え続けていると、その毛根組織が破壊されないばかりか、再度そこから毛が生えてくる時に以前よりも濃くなって生えてくる「硬毛化」や、かえって毛の量が増えてしまう「増毛化」のリスクがあるのです。
せっかくお手入れ不要のキレイなお肌を目指して脱毛施術をしたのに、結果的にフサフサと毛深くなってしまっては本末転倒です。施術を受ける方の毛質や毛の濃さなどによっても受ける影響は未知数ですが、強く毛根組織を破壊する行為が禁じられているエステ脱毛「光脱毛(フラッシュ脱毛)」では、常にこの「硬毛化リスク」や「増毛化リスク」と隣合わせの施術を受けることになります。
医療機関のレーザー脱毛は非常に効果の高い施術が可能
医療機関で実施する脱毛施術は、医療用レーザー脱毛器によって毛根組織を効果的に破壊する性能が備わっています。長期的にお肌のお手入れの必要を感じさせない効果の高い脱毛を実現できるように、高出力でのレーザー照射が可能です。このため、硬毛化や増毛化のリスクも極限まで抑えた施術を行えます。
脱毛をお考えになるのであれば、中途半端な刺激ではなく、効果の高い十分な出力を備えた施術をご選択ください。痛みはレーザー照射直前の「冷却ガスの噴射」や「麻酔クリーム」の併用によって緩和されますので、我慢できないレベルの施術になることはほとんどありません。
総合期間とコストの懸念
光脱毛で効果を求める場合、医療機関の2倍以上の時間が必要
医療機関で実施する医療脱毛では、平均的に5回~6回程度の施術でお手入れの必要を感じさせないお肌を目指していただきます。一般的に2ヶ月~3ヶ月程度の間隔を空けて施術をお受けいただき、1年~1年半程度で該当部位に持続的な毛の生えてこない状態を作っていきます。
エステサロンの光脱毛では、そもそもの出力が不充分であるため、毛根組織を破壊することが困難なのですが、仮に硬毛化や増毛化を避けて少しずつ毛根組織を破壊していけた場合でも、その施術期間や施術回数は医療機関で実施するものの2倍以上のものを必要とすると言われています。
つまり、2年から3年かけてようやく「お肌から生えてくる毛がだいぶん減ったかな?」と思える状態になれるのが、うまく硬毛化や増毛化リスクをさけることができた上での光脱毛施術の成功例になります。これだけの期間をかけて、結果が未知数な施術を受けることが果たして正しい選択になるでしょうか。
当初から「医療脱毛」をご選択いただければ、着実にゴールに向かってお手入れの必要の感じさせないお肌へと近づけていくことができます。
総合的に高くつくことが隠された料金戦略
1回のランニングコストは安く、痛みもほとんど感じさせないため「お手軽に体験できる」という触れ込みで紹介されることの多いエステ脱毛。しかし、実際には効果の薄い脱毛施術を延々と繰り返していくことになります。じわじわと費用がかさんでいき、1年以上経過した時に「大してムダ毛が減ったように感じないけど、もうかなりの金額を支払っている…」という事実にハッとする場合も少なくありません。
元々効果の高い脱毛施術を実施できないことが法的に定められているため、効果がないという方向で訴えることは難しく、お肌のお手入れ費用として総合的に高い出費を負ったということになりがちです。当院でも「初めからエステでなくクリニック(医療機関)で脱毛しておけば良かった」という声を度々頂戴しております。
「ムダ毛のお手入れの必要性を感じなくなるまで」というゴールを意識して、総合的にどちらがお安くなるかを念頭に脱毛施術をご選択いただければと思います。
渋谷(恵比寿)近郊で「後悔しない脱毛施術」をお求めの方へ
渋谷近郊には複数のエステサロンやクリニックがございますが、ご覧頂いたように「安心」と「安全」の中で「非常に強い効果」に期待できる脱毛施術をご希望の場合、選択肢は自ずと医療脱毛に限られていきます。医療機関で導入しているレーザー脱毛器にも種類があり、それぞれ機器による得意不得意などはございますが、いずれの場合も高出力での脱毛施術が可能であることに違いはありません。
「医療脱毛」をご選択いただければ、大きく的を外して後悔するようなリスクを低減できますので、費用対効果の面でご納得していただける結果に繋がります。渋谷周辺にお住まいの方、恵比寿駅近郊に良くお越しになる方、後悔しない脱毛施術をお求めの際は、ぜひジュエルクリニック恵比寿へお越しください。年間パスもございますので、医療機関としてもご利用しやすい条件が整っています。